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7年1億8200万ドルで入団したスラッガーが「契約2年目」に地元ファンの前で初めてホームランを打つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
クリス・ブライアント(コロラド・ロッキーズ)Apr 17, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月17日、クリス・ブライアント(コロラド・ロッキーズ)は、ホームのクアーズ・フィールドでホームランを打った。

 ロッキーズの選手としてプレーするのは、今シーズンが2年目だ。2021年の夏にシカゴ・カブスからサンフランシスコ・ジャイアンツへ移り、そのオフにFAとなったブライアントは、昨年3月にロッキーズと7年1億8200万ドル(2022~28年)の契約を交わした。

 ロッキーズに入団後、クアーズ・フィールドでホームランを打ったのは、これが初めてだ。

 昨シーズンは故障に見舞われ、42試合の出場にとどまった。とはいえ、アウェーでは、16試合の61打数で5本塁打を記録した。それに対し、ホームでは、26試合の99打数で0本塁打だった。

 昨年4月8日から数えて33試合目、126打数目に、ようやくホームでホームランを打ったということになる。

 ブライアントは、パワーのない打者ではない。2015~2221年の7シーズンに、ブライアントは25本塁打以上を5度記録している。そのうちの2度は、30本を超えた。また、クアーズ・フィールドは、標高1マイルの高地に位置し、打球がよく飛ぶ。

 ちなみに、クアーズ・フィールドで最も多くのホームランを打ったのは、トッド・ヘルトンだ。キャリア全体の369本塁打中227本なので、61.5%を占める。ヘルトンは、1997年から2013年まで、ロッキーズ一筋にプレーした。

 なお、ブライアントがクアーズ・フィールドで記録したホームランは、これが初めてではない。3本目だ。2016年と2017年に、カブスの選手として1本ずつ打っている。

【追記:4/19】

 4月18日、ブライアントは、前日に続き、この日もクアーズ・フィールドでホームランを打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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