「トラウトと大谷以外はノーヒット」はどれくらい珍しいのか
4月7日、ロサンゼルス・エンジェルスは、3対4でトロント・ブルージェイズに敗れた。5四球を選び、デビッド・フレッチャーはスクイズを決めたが、安打は3本。マイク・トラウトのホームラン、大谷翔平のシングル・ヒットと二塁打しかなかった。彼らの計8打数3安打に対し、あとの8人は計22打数0安打だった。
トラウトと大谷が揃って安打を記録し、他のチームメイトが無安打の試合は、初めてではない。もっとも、そうそうあることではない。見落としがなければ、2019年8月8日と昨年6月14日に続き、今回が3度目だ。
最初の試合は、トラウトがシングル・ヒット、大谷が二塁打、アルバート・プーホルスを含む8人は計22打数0安打。2試合目は、トラウトがシングル・ヒット、大谷がシングル・ヒットと二塁、他の9人は計23打数0安打。どちらの試合も、エンジェルスは完封された。
この3試合とも先発出場は、トラウトと大谷しかいないが、ルイス・レンヒーフォは、いずれの試合にも出場している。3打数0安打、2打数0安打、1打数0安打だ。
なお、オプタ・スタッツによると、MVPを受賞したことのある2人がどちらも長打を打ち、彼ら以外のチームメイトが無安打だったのは、1962年5月6日のニューヨーク・ヤンキース、ミッキー・マントルとロジャー・マリス以来だという。
今から61年前のことだ。2対4で敗れたダブルヘッダーの1試合目に、マリスは二塁打2本、マントルはホームランとシングル・ヒットを打ち、ともに4打数2安打。他の9人は、計21打数0安打に終わった。そのなかには、こちらもMVP受賞者のヨギ・ベラがいた。また、代打出場のエルストン・ハワードは、この翌年、MVPに選ばれた。