WBC優勝の3人、吉田、ヌートバー、大谷の開幕戦。いずれも共通するのは…
今年のワールド・ベースボール・クラシック優勝メンバーのうち、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の3人は、3月30日に行われたメジャーリーグの開幕戦――それぞれ別の試合――に出場した。彼らは、「4番・レフト」「2番・レフト」「3番・DH&投手」として、スターティング・ラインナップに名を連ねた。
吉田とヌートバーは、どちらも3度出塁した。吉田は2安打と1死球、ヌートバーは1安打と2四球だ。ただ、レッドソックスとカーディナルスは、両チームとも9対10で敗れた。
共通点、あるいは共通点のニアミスは、もう一つあった。9回裏、吉田は最後の打者になりかけた。エラーがなければ、そうなっていただろう。それについては、「吉田正尚の「4番デビュー」は日本人選手初。2安打に続いて、最後はサヨナラの場面で…」で書いたとおりだ。一方、ヌートバーは、9回裏の2死から、空振り三振を喫し、最後の打者となった。
2年続けて開幕投手を務めた大谷は、やや荒れ気味ながらも、6イニングを投げて無失点。打者としては、シングル・ヒットと敬遠四球で2度出塁した。
大谷が降板した時点で、エンジェルスは1対0とリードしていたが、8回裏にエアロン・ループが同点に追いつかれ、ライアン・タペーラが逆転された。9回表は、三振、四球、一塁フライ、ライト・フライで試合終了。スコアは違うものの、エンジェルスも1点差で敗れた。