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WBC日本の「ホットな打者」と「コールドな打者」。大谷翔平と吉田正尚は8打点

宇根夏樹ベースボール・ライター
吉田正尚 MARCH 11, 2023(写真:CTK Photo/アフロ)

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドで、日本は、どの試合も7点以上を挙げた。

 1番から5番までの打順は、4試合とも変わらず。その5人中4人、1番のラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、2番の近藤健介(福岡ソフトバンク・ホークス)、3番の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、5番の吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、それぞれ、打率.415以上と出塁率.525以上を記録している。

 1~3番は、4試合連続安打だ。ヌートバーは、2安打、2安打、1安打、1安打。近藤は、1安打、2安打、2安打、2安打。大谷は、2安打、2安打、1安打、1安打。死球と死球(とホームラン)を含めると、近藤と大谷は、どの試合も出塁2度以上となる。

筆者作成
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 また、近藤の長打5本(二塁打4本、本塁打1本)は、チーム最多だ。大谷の長打4本(二塁打3本、本塁打1本)を凌ぐ。長打が2本以上は、他に2人。牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)はホームランが2本、中村悠平(東京ヤクルト・スワローズ)は二塁打が2本だ。

 打点は、大谷と吉田の8が最も多い。チーム全体では、4試合で計37打点(38得点)なので、2人が挙げた計16打点は、その43.2%を占める。

 安打と同じく、大谷は打点も4試合連続。吉田の8打点は、2試合目の5打点と3試合目の3打点だ。韓国戦は、2打席目から5打席目まで、4打席続けて打点を挙げた。ヒットで2打点、犠牲フライで1打点、ヒットで1打点、押し出しの四球で1打点だ。チェコ戦の打点は、2打席連続。こちらは、2打席目の二塁打で2打点と3打席目の犠牲フライで1打点だ。

 一方、村上宗隆(東京ヤクルト)と岡本和真(読売ジャイアンツ)の2人は、大谷に次ぎ、近藤と並ぶ5四球を記録しているものの、ヒットは2本にとどまり、長打はまだ出ていない。村上は、ここまでの4試合とも4番。岡本は、3試合目のチェコ戦が途中出場で、あとの3試合は6番だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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