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韓国は黒星スタート、日本は白星。これまでのWBCで初戦を落としながら1次ラウンド突破は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ローガン・ウェイド(左)とトミー・エドマン MARCH 9, 2023(写真:CTK Photo/アフロ)

 3月9日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプールBが開幕した。1試合目は、オーストラリアが8対7で韓国を下し、2試合目は、日本が8対1で中国を破った。

 過去4度のWBCで、1次ラウンドを突破した延べ32チームの初戦は、以下のとおり。

筆者作成
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 32チーム中26チームは、最初の試合で勝利を収めている。初戦を落としながら2次ラウンド進出は、6チームしかない。それぞれの割合は、81.25%と18.75%だ。

 黒星スタートから巻き返した6チームのうち、2006年のメキシコとベネズエラ、2017年のキューバとベネズエラは、初戦で敗れた相手が、1次ラウンドを突破した別のチームだ。結果論ではあるものの、最初に強いチームと当たった、という見方もできる。

 なお、これまで、1次ラウンドの各プールは4チームずつ。1プールにつき2チームが2次ラウンドへ進み、あとの2チームが1次ラウンドで姿を消していた。今年の場合、1次ラウンドの各プールは5チームで構成されているので、3チームが1次ラウンド敗退となる。また、2006年、2013年、2017年と今年の1次ラウンドは、総当たりのラウンド・ロビンだが、2009年はダブル・イリミネーションだった。

 韓国と日本は、3月10日に顔を合わせる。WBCの対戦は通算4勝4敗だ。2006年の3試合で勝ったのは、1次ラウンドが韓国(3対2)、2次ラウンドが韓国(2対1)、準決勝は日本(6対0)。2009年の5試合は、1次ラウンドが日本(14対2)と韓国(1対0)、2次ラウンドが韓国(4対1)と日本(6対2)、決勝は日本(5対3)。2013年と2017年は、1次ラウンドのプールが違い、韓国は2次ラウンドへ進んでいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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