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韓国は盗塁失敗で試合終了。刺されたエドマンは2年連続30盗塁以上。昨年の失敗は3度だけ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ローガン・ウェイド(左)とトミー・エドマン MARCH 9, 2023(写真:CTK Photo/アフロ)

 3月9日に行われた、韓国とオーストラリアの試合は、7対8で韓国が敗れた。

 8回表を終え、4点リードされていた韓国は、8回裏に3点を入れ、1点差に詰め寄った。そして、9回表を3人で終わらせ、9回裏を迎えた。

 先頭打者のトミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)が、レフト前ヒットで出塁。金河成/キム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)と李政厚/イ・ジョンフ(キウム・ヒーローズ)が2人続けてライト・フライに倒れた後、二盗を試みたエドマンが刺された。

 エドマンは、2019年6月にメジャーデビューした。年齢は、今年5月に28歳となる。

 アウトになれば、試合終了の場面だった――実際にそうなった――ものの、二塁へ進むことができていれば、シングル・ヒットで同点のホームを踏む可能性も大いにあった。

 しかも、エドマンは、2021年と2022年に、それぞれ、30盗塁と32盗塁を決め、盗塁死は5度と3度しかなく、盗塁成功率85.7%と91.4%を記録している。昨年、盗塁と盗塁死の合計が20以上の38人中、盗塁成功率がエドマンより高かった選手は、どちらも95.5%(21盗塁/盗塁死1度)のJ.T.リアルミュート(フィラデルフィア・フィリーズ)とマイルズ・ストロウ(クリーブランド・ガーディアンズ)しかいない。

 なお、カーディナルスでエドマンとともにプレーしているラーズ・ヌートバーは、エドマンのようなスピードスターではない。過去2シーズンに計6盗塁と盗塁死2度だ。

 3月10日、エドマンとヌートバーは、それぞれ、韓国と日本のメンバーとして、同じ試合に臨む。

トミー・エドマン(左)とラーズ・ヌートバー Sep 7, 2022
トミー・エドマン(左)とラーズ・ヌートバー Sep 7, 2022写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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