吉田正尚の契約総額は今オフの暫定5位。鈴木誠也の5年8500万ドルは昨オフの何位だった!?
吉田正尚は、ボストン・レッドソックスと5年9000万ドルの契約で合意に達したようだ。ESPNのジェフ・パッサンらが、そう報じている。この契約は、今オフの市場に出た選手がここまでに得た、契約総額の5位に位置する。
トップ3は、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の9年3億6000万ドル、トレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)の11年3億ドル、ジェイコブ・デグローム(テキサス・レンジャーズ)の5年1億8500万ドル。吉田のすぐ上の4位は、エドウィン・ディアズ(ニューヨーク・メッツ)の5年1億200万ドルで、すぐ下の6位は、ウィルソン・コントレラス(セントルイス・カーディナルス)の5年8750万ドルだ。
吉田はポスティング・システムを利用しており、報道のとおり、契約が9000万ドルなら、レッドソックスはポスティング費として、1537万5000ドルをオリックス・バファローズに支払う。ただ、レッドソックス以外の球団も交渉は可能だったという点では、FAとなった選手と同じだ。一方、延長契約の場合、在籍している球団との交渉なので、ここには含めていない。
昨オフ、鈴木誠也(カブス)が手にした契約は、5年8500万ドルだった。吉田のほうが、少し高い。年平均額は、鈴木が1700万ドル、吉田は1800万ドルだ。
鈴木の契約は、昨オフの総額12位に位置した。こちらは、コリー・シーガー(レンジャーズ)の10年3億2500万ドル、クリス・ブライアント(コロラド・ロッキーズ)の7年1億8200万ドル、マーカス・シミエン(レンジャーズ)の7年1億7500万ドル、フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)の6年1億6200万ドル、トレバー・ストーリー(レッドソックス)とハビア・バイエズ(デトロイト・タイガース)の6年1億4000万ドル、マックス・シャーザーの3年1億3000万ドル(メッツ)、ロビー・レイ(シアトル・マリナーズ)の5年1億1500万ドル、ケビン・ゴーズマン(トロント・ブルージェイズ)の5年1億1000万ドル、カルロス・コレイアがミネソタ・ツインズと交わした3年1億530万ドル、ニック・カステヤノス(フィリーズ)の5年1億ドルに次ぐ。今オフ、コレイアは契約をオプト・アウトし、再びFAとなった。
吉田は、契約総額の最終的な順位も、鈴木より少し上になりそうだ。FA市場に残っていて、総額1億ドル以上の契約を手にしそうな選手は、コレイア、ザンダー・ボガーツ、ダンズビー・スワンソンの遊撃手3人に、先発投手のカルロス・ロドーンと外野手のブランドン・ニモくらいだろう。
なお、ポスティング費の計算方法については、昨オフにこちらで書いた。