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ベッツに代わって遊撃を守るロハスは勝利の使者!? ロハスがヒットを打つとドジャースは19勝0敗

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・ロハス(左)とムーキー・ベッツ Mar 29, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月17日、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、死球により、左手首を骨折した。ここから、ベッツが復帰するまで、あるいは他球団から遊撃手を獲得するまでは、ミゲル・ロハスが主に遊撃を守ることになりそうだ。ロサンゼルス・タイムズのマイク・ディジオバンナらによると、試合後、デーブ・ロバーツ監督がそう語ったという。

 ロハスは35歳。10年前にドジャースでメジャーデビューし、そのオフのトレードにより、マイアミ・マーリンズへ移籍した。ちなみに、現在のドジャースにいる選手のうち、オースティン・バーンズキーケー・ヘルナンデスの2人は、この時、マーリンズからドジャースへ移った。バーンズは、そこから移籍していない。ロハスは、2019~22年にマーリンズでレギュラーの遊撃手としてプレーした後、FAとなり、ドジャースへ戻ってきた。

 昨シーズンは、124試合で打率.236と出塁率.290、5本塁打、OPS.612。今シーズンは、42試合で打率.278と出塁率.328、3本塁打、OPS.772を記録している。今シーズンの先発出場は、遊撃が12試合、二塁が11試合、三塁は7試合だ。

 また、今シーズン、ロハスは、途中出場を含め、19試合で計30本のヒットを打っている。ホームラン以外は、シングル・ヒットが18本と二塁打が9本だ。ドジャースは、ロハスがヒットを打った試合で、一度も負けていない。19勝0敗を記録している。一方、ロハスが打席に立ち、ヒットを打たなかった20試合は、8勝12敗と負け越している。

 ドジャースの各選手がヒットを打った試合の勝敗と勝率は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 そこに根拠があるわけではないが、勝率.800を超えているのは、ロハスがヒットを打った試合だけだ。

 なお、昨シーズン、ロハスは、67試合で計91本のヒットを打った。こちらは、45勝22敗、勝率.672だ。66試合目が黒星、67試合目は白星なので、ロハスがヒットを打った試合で、ドジャースは、シーズンをまたいで20連勝中、ということになる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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