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トラウト&大谷の計74本塁打は3位。チーム・トップ2の最多は94本、最少は29本

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(左)と大谷翔平 Aug 28, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、40本のホームランを打った。トラウトとチームメイトの大谷翔平は、34本塁打を記録した。

 各チームで最も多くのホームランを打った選手と2番目に多かった選手の合計本数において、トラウトと大谷の計74本は3位に位置する。ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジアンソニー・リゾーの計94本(62本/32本)と、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーリース・ホスキンスの計76本(46本/30本)に次ぐ。

 この本数は、2人の合計だ。例えば、テキサス・レンジャーズは、33本のコリー・シーガーが最も多く、2番目には27本のナサニエル・ロウアドリス・ガルシアが並ぶ。この場合の合計本数は、シーガーとロウ、あるいはシーガーとガルシアの計60本としている。

 トラウトと大谷の他に、どちらも34本塁打以上のデュオは、アトランタ・ブレーブスのオースティン・ライリーマット・オルソンしかいない。彼らは計72本。それぞれ、38本と34本のホームランを打った。

筆者作成
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 デュオの合計本塁打が65本以上の8チーム中、負け越したのは、勝率.451(73勝89敗)のエンジェルスだけだ。他の7チームの勝率は.530を超えている。エンジェルスの借金16に対し、7チームは貯金10以上だ。ラウディ・テレーズウィリー・アダメスが計66本(35本/31本)のミルウォーキー・ブルワーズも、エンジェルスと同じく、ポストシーズンには進めなかったが、ワイルドカードの3番手との差は、1ゲームに過ぎなかった。

 一方、デュオの合計本塁打が47本以下の12チーム中、タンパベイ・レイズを除く11チームは、ポストシーズンに進出していない。そのうちの4チームは、100敗以上を喫した。ただ、レイズを含む5チームの勝率は、エンジェルスよりも高かった。

 なお、トラウトと大谷にテイラー・ウォード(23本)を加えた計97本は、トリオの3位タイだ。ブレーブスのトリオ、ライリー、オルソン、ダンズビー・スワンソン(25本)と並ぶ。こちらも、1位と2位のチームはデュオと同じ。ジャッジ、リゾー、ジャンカルロ・スタントン(31本)が計125本、シュワーバー、ホスキンス、J.T.リアルミュート(22本)は計98本だ。

 また、10チームのトリオは、計61本以下。3人合わせても、ジャッジの本数に届かなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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