マーシュの故障に伴い、新たな外野手を獲得する。この穴埋めは短期間!?
8月18日、フィラデルフィア・フィリーズは、ブランドン・マーシュを故障者リストに入れ、その穴埋めとして、トロント・ブルージェイズがウェーバー公示していたブラッドリー・ジマーを獲得した。
この3日前に、ブルージェイズは、ジョージ・スプリンガーの復帰に伴い、ジマーを40人ロースターから外した。それまでのブルージェイズの外野事情については、「トレード・デッドライン後の「補強」。他球団に解雇された外野手をメジャーリーグ契約で迎え入れる」で書いた。
マーシュは、8月16日の試合で、ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)のホームランを捕ろうとジャンプし、着地の際に左足首を捻った。同じプレーで、左膝も痛めている。こちらは打撲だ。まだはっきりしていないものの、復帰までは数週間を要するのではないだろうか。
8月4日~16日の12試合中、マーシュは、センターとして10試合に先発出場した。あとの2試合は、マット・ビアリングだ。
現在のフィリーズに、好守のセンターは欠かせない。レフトとライトをそれぞれ守っている、カイル・シュワーバーとニック・カステヤノスは、どちらも守備に難がある。また、今月末か来月初めにはブライス・ハーパーが復帰する見込みだが、ライトの守備につくかどうかは未定。DH出場の可能性が高い。
マーシュが戻ってくれば、ジマーと入れ替わることになるだろう。彼らは左打者、ビアリングは右打者だ。ちなみに、3人とも、打ててはいない。マーシュはロサンゼルス・エンジェルスとフィリーズの計105試合でOPS.634、ジマーは77試合でOPS.446、ビアリングは77試合でOPS.600だ。
ただ、ジマーがここから打ち始めた場合、違うシナリオも考えられる。9月1日から、アクティブ・ロースターは2人増え、28人となる。ジマーとビアリングを残したまま、マーシュをロースターに戻すことも、できなくはない。
マーシュと同じように、ジマーもかつてはプロスペクトと目されていた。ドラフト順位は、2014年の全体21位。2016年の開幕前には、ベースボール・アメリカなどのプロスペクト・ランキングで、全体30位前後に挙げられていた。
なお、ポストシーズンの各シリーズは、再び26人のロースターとなる。