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ハーパーが大谷に並ぶ13本目のホームランを打つ。4試合連続アーチのジャッジはトップに追いつく

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)May 25, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月25日を終え、本塁打ランキングの両リーグ・トップには、ア・リーグの選手が3人並んでいる。アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が4試合続けてホームランを打ち、17本塁打のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)とガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)に追いついた。

 今月、ここまでに月間二桁のホームランを打っているのは3人だ。ジャッジが月間11本塁打、タッカーとホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は月間10本塁打を記録している。

 ジャッジは、5月4日までの35試合で6本塁打、5月5日以降の19試合で11本塁打だ。この2つのスパンは、他の数値も、打率が.209(3月28日~5月4日)と.422(5月5日~25日)、出塁率が.340と.548、OPSは.743と1.657。ホームランのみならず、二塁打も7本と11本――三塁打はシーズン0本――なので、それぞれのスパンの長打は、13本と22本になる。

 もっとも、ラミレスも、5月5日以降のホームランの本数は、ジャッジとそう違わない。こちらは、19試合で10本だ。

 ア・リーグで9本塁打以上の27人は、以下のとおり。

筆者作成
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 一方、ナ・リーグのトップは、本数も人数も変動なし。15本塁打のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)のままだ。オズーナと2本差の位置に、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)がいることも変わっていない。

 ただ、オズーナと2本差の選手は、大谷だけではなくなった。ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、5月25日のホームランにより、シーズン13本塁打として大谷に並んだ。

 ハーパーは、ここ5試合で3本のホームランを打っている。1本、1本、0本、0本、1本だ。大谷は、7試合続けてホームランが出ていない。7試合以上の「ブランク」は、今シーズン3度目。その前の2度は、開幕からの8試合と、4月13日~20日の7試合だ。

 ナ・リーグで9本塁打以上の15人は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 ア・リーグとナ・リーグを比べると、トップの選手の本数に加え、9本塁打以上や二桁本塁打の選手の人数にも差がある。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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