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乱闘の処分。エンジェルスは9人が計33試合、マリナーズは3人が計14試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
Jun 26, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月27日、前日にエンジェル・スタジアムで起きた乱闘について、処分が発表になった。

 ロサンゼルス・エンジェルスとシアトル・マリナーズの計12人に対する処分は、以下のとおり。罰金も科されているようだが、それについては、明らかになっていない。選手はこの処分に異議を申し立てることができるので、出場停止の試合数は減る可能性もある。

筆者作成
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 人数はエンジェルスのほうが多く、マリナーズの3倍を数える。もっとも、選手に限ると、4人と3人だ。また、故障者リストに入っているアンソニー・レンドーン(エンジェルス)を除くと、3人ずつとなる。

 レンドーンは、右手首を痛め、すでに今シーズンを終えている(ギプスをはめたまま、乱闘に加わった)。従って、来シーズンの5試合が出場停止となる。ちなみに、出場停止とは別に、6月27日からの7試合は、ベンチに入ることができない。

 レンドーン以外に出場停止を科された選手は、エンジェルスがリリーフ投手の3人、マリナーズは野手の3人だ。出場停止による欠場中は、ロースターに代わりの選手を補充できないので、両チームとも、各選手の時期をずらして欠場させる。ブルペンから同時に3人、あるいは打線から同時に3人を欠き、少ない人数で試合に臨むのは、無理がある。

 エンジェルスの場合は、まず、アンドルー・ワンツが異議を申し立てず、6月27日から処分をスタートさせた。他の5人は、いずれも6月27日の試合――エンジェルス対マリナーズではなく、それぞれ別のチームと対戦――に出場した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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