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地区4位でもポストシーズン進出!? 現時点の勝率なら、ア・リーグのワイルドカード3枠はすべて東地区

宇根夏樹ベースボール・ライター
リッチ・ヒル(左)とクリスチャン・バスケス Jun 5, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月5日の時点で、27勝27敗のボストン・レッドソックスは、ア・リーグ東地区の4位に位置する。下にいるのは、ボルティモア・オリオールズだけだ。

 けれども、レッドソックスは、ポストシーズン進出圏内にいる。ア・リーグの15チームを勝率の順に並べ、地区首位の3チーム、東地区のニューヨーク・ヤンキース、中地区のミネソタ・ツインズ、西地区のヒューストン・アストロズを除くと、レッドソックスは、同地区のトロント・ブルージェイズとタンパベイ・レイズに次ぐ、ワイルドカード・レースの3位となる。昨シーズンまで、ワイルドカードは1リーグ2チームだったが、今シーズンから3チームに増えた。

 レギュラーシーズンは、3分の1が終わったところだ。ここから、順位は動いていくだろう。けれども、現時点のように、同じ地区の5チーム中4チームがポストシーズンへ進む可能性もあるということだ。

 現在、レッドソックスは、西海岸へ遠征している。オークランド・アスレティックスをスウィープしたのに続き、6月6日からはロサンゼルス・エンジェルスと4試合を行う。

 ワイルドカード・レースにおいて、27勝28敗のエンジェルスは、レッドソックスのすぐ下にいる。ただ、レッドソックスが4連勝中であるのに対し、エンジェルスは11連敗中だ。

 このシリーズで先発マウンドに上がるレッドソックスの投手は、登板順に、マイケル・ワカギャレット・ウィットロックネイサン・イオバルディニック・ピベッタだろう。4人のシーズン防御率は、最も高いピベッタでも3.50だ。

 一方、エンジェルスは、やや不透明ながら、ノア・シンダーガードリード・デトマーズ大谷翔平チェイス・ソーセスの可能性が高そうだ。こちらの防御率は、3.99の大谷が最も低い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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