大谷翔平から2本目のホームランは、この選手が2人目。日本プロ野球では5人
5月26日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、トロント・ブルージェイズを相手に6イニングを投げ、10三振を奪ったものの、5点を取られた。1回表の1点目と6回表の5点目は、ホームランによるものだ。1本目は、先頭打者のジョージ・スプリンガーにセンターのフェンスの向こうへ運ばれ、2本目は、ブラディミール・ゲレーロJr.にレフトのファウル・ポールを直撃された。
試合は、エンジェルスが3対6で敗れ、大谷には黒星がついた。スプリンガーの先頭打者本塁打は、通算48本目。歴代4位のイアン・キンズラーと並んだ。トップ3は、81本のリッキー・ヘンダーソン、54本のアルフォンソ・ソリアーノ、53本のクレイグ・ビジオだ。
また、スプリンガーもゲレーロJr.も、ホームランはシーズン9本目。こちらは、5月26日を終え、他6人とともにリーグ9位に位置する。そのうちの3人は、エンジェルスの選手、大谷、ジャレッド・ウォルシュ、テイラー・ウォードだ。この日は、彼らだけでなく、エンジェルスでは誰もホームランを打たなかった。
ゲレーロJr.が大谷からホームランを打ったのは、これが初めてだが、スプリンガーは、ヒューストン・アストロズ時代の2018年9月2日に続く2本目だ。この試合が始まるまで、メジャーリーグで大谷から複数のホームランを打った選手は、マット・チャップマン(現ブルージェイズ)しかいなかった。オークランド・アスレティックス時代の2018年4月1日――大谷のメジャーリーグ初登板&初被本塁打――と昨年9月19日だ。ちなみに、5月26日の試合で、チャップマンは大谷と3度対戦し、どの打席も討ち取られた。
大谷の通算被本塁打は26本。一方、大谷が日本プロ野球で打たれたホームランは通算24本なので、5月25日まではメジャーリーグ通算も同じ本数だった。日本プロ野球の543.0イニングと対戦2187人に対し、メジャーリーグでは、5月26日の登板を含めず、222.0イニングと対戦916人だ。
メジャーリーグと比べてチームが少なく、同じ相手と対戦する可能性が高いことが理由だろうが、日本プロ野球で大谷が被本塁打2本以上の相手は、5人を数える。中村剛也(埼玉西武ライオンズ)に4本打たれ、あとの4人、角中勝也(千葉ロッテ・マリーンズ)、柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)、エルネスト・メヒア、福田秀平(当時・福岡ソフトバンク/現・千葉ロッテ)にはそれぞれ2本だ。
チャップマンとスプリンガーを含む、大谷から2本塁打以上の7人中5人は、シーズン35本塁打以上の実績を持つスラッガーだが、角中と福田はシーズン二桁本塁打を記録したことがない。
なお、現時点において、メジャーリーグで大谷からホームランを打ったことのある選手を最も多く擁するのは、各3人の2チーム、ブルージェイズ(計5本)とボルティモア・オリオールズ(計3本)だ。大谷が次にブルージェイズを相手に投げるとすれば、8月26日~28日のいずれか。オリオールズ戦は、7月7日~10日のどれかとなる。どちらも、エンジェルスと同じア・リーグながら、西地区ではなく東地区のチームなので、レギュラーシーズンでエンジェルスと顔を合わせるのは、ホームとアウェーの1シリーズずつだ。