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「1試合2本以上」と「連続2試合以上」のホームラン。今シーズン、どちらも記録は大谷翔平と…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とフィル・ネビン Apr 16, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、4月15日の2本塁打に続き、翌日も、最後の打席にホームランを打った。

 今シーズン、1試合に2本以上のマルチ・ホームラン・ゲームは、大谷を含め、11人が記録している。彼らのうち、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、4月13日に3本のホームランを打った(「ゲレーロJr.の「1試合3本塁打」は2度目。どちらも最初の2本は大物投手から」)。あとの10人は、1試合2本だ。

 一方、2試合以上の連続ホームランは、さらに多く、24人を数える。こちらは、オジー・オールビース(アトランタ・ブレーブス)が、4月14日~16日に3試合続けて1本ずつ打っている。

 ゲレーロJr.のシーズン本塁打は5本だが、連続試合はない。シーズン4本塁打のオールビースは、どの試合も1本ずつだ。だが、今シーズン、すでに1試合2本以上と連続2試合以上をどちらも記録しているのは、大谷だけではない。

 鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、4月10日にメジャーリーグ初本塁打を記録し、翌々日に2本のホームランを打った。その間の4月11日は試合がなかったので、2試合連続だ。バイロン・バクストン(ミネソタ・ツインズ)は、4月9日~10日に1本&2本。C.J.クロン(コロラド・ロッキーズ)――ケビン・クロンの兄――は、4月10日~11日の1本&1本に続き、4月15日~16日に1本&2本を記録している。2試合連続が2度、1試合2本が1度だ。

 鈴木とバクストンのシーズン本塁打は、大谷と同じ3本。バクストンは、4月15日に二塁へ滑り込んだ際、右膝を痛めたものの、長期欠場とはならずに済むようだ。クロンのシーズン本塁打は、ゲレーロJr.と同じ5本。ナ・リーグでは最も多い。

 なお、4月16日を終え、ホームランの連続試合を継続中の選手は、3試合連続のオールビースと2試合連続の大谷とクロン以外にもいる。ブランドン・ニモ(ニューヨーク・メッツ)、スターリング・マーテイ(メッツ)、アレックス・バーデューゴ(ボストン・レッドソックス)が、いずれも2試合連続だ。ニモのストリークは、4月15日~16日ではなく、4月12日~13日。翌日は試合がなく、翌々日からは、新型コロナウイルスによる故障者リストに入っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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