この球団は「この高校出身の現役選手」が多い。広島東洋は広陵が5人、北海道日本ハムは横浜と帝京が各4人
広島東洋カープには、広陵高の選手が多い。支配下選手66人(2月9日時点)のうち、白濱裕太、野村祐輔、中田廉、上本崇司、中村奨成の5人がそうだ。広島県の球団と高校とはいえ、同じ高校出身の選手が5人以上いる球団は、他には見当たらない。
ちなみに、広島東洋の育成選手9人と監督・コーチの19人は、いずれも広陵高の出身ではない。1990年以降のドラフトで広島東洋に入団し、一軍の試合に出場した広陵高出身の選手は、在籍中の5人の他、見落としがなければ、金本知憲、佐竹健太、土生翔平の3人だ。
北海道日本ハム・ファイターズは、横浜高と帝京高の出身選手を4人ずつ擁する。彼らは、8人とも野手だ。昨年10月21日の試合は、この8人中6人がスターティング・ラインナップに並んだ。横浜高出身の4人は、淺間大基が「1番・センター」、近藤健介が「4番・DH」、髙濱祐仁が「5番・一塁」、万波中正は「6番・ライト」。さらに、帝京高出身の杉谷拳士と石川亮が「7番・二塁」と「9番・捕手」だった。この試合には出場していないが、今オフに支配下選手から育成選手となった樋口龍之介も、横浜高の出身だ。
また、広島東洋の黒原拓未は、球団にいる智辯和歌山高出身の3人のなかで最年長だが、プロ入りは3番目。林晃汰と小林樹斗が智辯和歌山高から広島東洋に入団したのに対し、黒原は関西学院大へ進み、昨年のドラフトで1位指名を受けた。林は2018年の3位、小林は2020年の4位だ。
中日ドラゴンズの鵜飼航丞も、黒原と似ている。鵜飼は、昨年のドラフト2位。中京大中京高から駒澤大を経て、中日に入団した。チームメイトとなった伊藤康祐(2017年ドラフト5位)とは、中京大中京高で同学年だった。髙橋宏斗(2020年ドラフト1位)は、中京大中京高の後輩だ。
現役選手の出身校については、こちらでも書いた。
◆「現役プロ野球選手の「出身高校ランキング2022」トップ30。最多は大阪桐蔭の19人」