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2人のスアレスのすれ違いは「東京ヤクルト→韓国」と「韓国→東京ヤクルト」だけじゃない!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アンドリュー・スアレス Sep 18, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今オフ、東京ヤクルト・スワローズを退団したアルバート・スアレスは、韓国のサムスン・ライオンズに入団した。一方、アンドリュー・スアレスは、韓国のLGツインズを退団し、東京ヤクルトに入団した。

 2人は、メジャーリーグでも投げている。どちらも、サンフランシスコ・ジャイアンツのみ。こちらも、時期は重なっていない。アルバートは2016~17年に計40登板、アンドリューは2018~20年に計56登板だ。

 両投手とも、MLB、NPB、KBOの球団に在籍し、そのうち、MLBのジャイアンツとNPBの東京ヤクルトが共通する。ファーストネームのイニシャルは、2人ともAだ。

 また、彼らは、恋愛ドラマの主人公たちのように(?)いつもすれ違っていたわけではない。ごく短期間ながら、ジャイアンツ傘下のAAA、サクラメント・リバーキャッツでチームメイトだったことがある。2017年の夏だ。7月12日にA+、7月22日にメジャーリーグで投げたアルバートは、その間の7月18日に、AAAのリバーキャッツで1試合に登板した。アンドリューは、6月半ばにAAからAAAのリバーキャッツへ昇格し、シーズンが終わるまでそこにいた。2人が同じ試合で投げることはなかったが、アンドリューは7月17日に登板している。アルバートが投げた前日だ。

筆者作成
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 ちなみに、メジャーリーグでホームランを打たれた相手のうち、共通する打者は、ポール・ゴールドシュミット(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス/現セントルイス・カーディナルス)だけだ。アンドリューは、2018年5月11日に、東京ヤクルトでチームメイトになるホセ・オスナにホームランを喫しているが、アルバートは、東京ヤクルトでチームメイトだったオスナとは対戦していない。両投手とも、ドミンゴ・サンタナとの対戦は皆無だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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