タイガー・ウッズの姪と婚約したヤンキースの外野手は、どれくらいの選手なのか
先月下旬、タイガー・ウッズの姪で自身もゴルファーのシャイアン・ウッズは、インスタグラムで婚約を発表した。相手は、ニューヨーク・ヤンキースの外野手、アーロン・ヒックスだ。
現在のヤンキースには、アーロンというファーストネームの外野手が2人いる。彼らのうち、よく知られているのは、アーロン・ジャッジのほうだろう。
ジャッジは、2017年に52本のホームランを打ち、ルーキーのシーズン記録を塗り替えた。それまでは、マーク・マグワイアが1987年に記録した49本が最も多かった(ニューヨーク・メッツのピート・アロンゾが、2019年にジャッジの記録を1本更新した)。今シーズンも、ジャッジは40本塁打まであと1本に迫った。これは、リーグ5位タイの本数だ。2017年と2018年に続き、今年の夏もオールスター・ゲームに選ばれた。
一方、ヒックスの出場は、ここ3シーズンとも60試合未満にとどまっている。オールスター・ゲーム選出は皆無だ。
だが、プロ入りは、2008年のドラフト全体14位。この年のドラフトにかかった高校生の外野手では、最も上の順位だった。ジャッジは、2013年の全体32位だ。こちらは、大学からプロ入りした。
ジャッジほどのパワーはないものの、スイッチ・ヒッターでセンターを守るヒックスは、5ツール・プレーヤーだ。この5ツールとは、ヒッティング、ヒッティングのパワー、ランニング、フィールディング、スローイングを指す。さらに、ヒックスは選球眼もいい。2018年は、打率.248と出塁率.366、OPS.833、27本塁打と11盗塁を記録し、そのオフに7年7000万ドルの延長契約を得た。
契約に見合った働きができていない理由は、出場試合数からもわかるとおり、故障の多さだ。メジャーリーグでプレーした9シーズン中、規定打席に達したのは、2018年だけ。ここ3シーズンの計592打席は、2018年の581打席とほとんど代わらない変わらない。今年は5月に左手首を痛め、手術を受けてシーズンを終えた。
先月2日に誕生日を迎え、ヒックスは32歳になった。現在の契約はあと4年残っているが、このままいくと、数年後には、タイガー・ウッズの姪と婚約(あるいは結婚)したあのヤンキースの選手は誰だっけ? ということになりかねない。
ちなみに、ヒックスには2人の息子がいる。