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ゲレーロJr.も「大谷と1本差」に迫る。打たれた投手は大谷の前チームメイト。再び対戦の可能性もあり

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)Sep 3, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月9日、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、前日に続いてホームランを打った。これにより、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)と並び、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との差を1本とした。ペレスとマーカス・シミエン(ブルージェイズ)はホームランを打たず、エンジェルスは試合がなかった。ア・リーグの本塁打トップ4は、43本の大谷、42本のペレスとゲレーロJr.、38本のシミエンとなっている。

 ゲレーロJr.にホームランを打たれたのは、7月下旬まで大谷とチームメイトだったアンドルー・ヒーニー(ニューヨーク・ヤンキース)だ。9回表からマウンドに上がり、先頭打者のシミエンはライト・フライに討ち取ったものの、次のゲレーロJr.にライト・スタンドへ運ばれた。その後、イニングを終えるまでに、もう1点を追加された。

 ヒーニーは8月30日の試合で、大谷にホームランを打たれている。それについては、「大谷翔平が「かつてのチームメイト」から打ったホームランは、これが何本目!?」で書いた。偶然ながら、大谷の42本目もゲレーロJr.の42本目も、ヒーニーからのホームランだ。ヒーニーは6月8日にペレスとも対戦しているが、ホームランは打たれていない。3打席の結果は、ライト・フライ、遊撃ゴロ、シングル・ヒットだった。

 ここから、レギュラーシーズンが終わるまでに、ヒーニーがペレスと対戦することはない。大谷についてもそうだ。ヤンキースはすでに、ロイヤルズ戦とエンジェルス戦を終えている。一方、ゲレーロJr.(とシミエン)に対しては、再び投げる可能性がある。ヤンキースとブルージェイズは、9月28日~30日に3試合で顔を合わせる。8月30日以降、ヒーニーはブルペンに回っているので、いつ登板するのかはわからない。ここまでのリリーフ4登板でマウンドに上がった時の点差は、同点、3点リード、4点ビハインド、2点ビハインドだ。

 今シーズン、ヒーニーはエンジェルスで401人と対戦し、16本のホームランを打たれた。ヤンキースへ移ってからは、133人に投げて11本だ。サンプル数は大きく異なるものの、対戦打者に占める被本塁打の割合は、それぞれ、4.1%と8.3%となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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