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ア・リーグ史上初となる「シーズン40本塁打の捕手」が誕生!? 8月半ばに30本到達

宇根夏樹ベースボール・ライター
サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)Jun 23, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月15日、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、シーズン30本目のホームランを打った。今シーズン、30本塁打に到達したのは、7月2日の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、7月16日のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、7月24日のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)、8月14日のマット・オルソン(オークランド・アスレティックス)に続き、ペレスが5人目だ。

 5人のなかで、マスクをかぶって投球を受けているのは、ペレスしかいない。ペレスのシーズン本塁打は、すでに、前年までの自己最多、2017年と2018年の27本を3本上回っている。

 シーズン出場試合の75%以上で捕手を務め、40本以上のホームランを打った選手は、ナ・リーグに延べ7人いる。ジョニー・ベンチマイク・ピアッツァが、2度ずつ記録した。この2人と、1人目のロイ・キャンパネラは、殿堂入りしている。今シーズンのペレスは、ここに加わる可能性がある。そうなれば、ア・リーグでは史上初だ。

筆者作成
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 ここまでのところ、ペレスは出場116試合中91試合でマスクをかぶっている。その割合は78.4%だ。ロイヤルズは45試合を残しているので、ハードルは低くないとはいえ、あと10本は不可能な本数ではない。7月10日から8月15日までの出場27試合(チーム28試合)で、ペレスは10本のホームランを打っている。5月15日~6月18日の出場30試合(チーム30試合)も10本だ。

 もっとも、「シーズン40本塁打以上の捕手」となっても、「捕手としてシーズン30本塁打」には届かないかもしれない。ここまでのホームランは、捕手出場時に20本とDH出場時に10本だ。また、8月6日~16日の直近10試合に限ると、捕手出場が6試合、DH出場が3試合、欠場が1試合。ロイヤルズがペレスの体調を考慮しているのか、マスクをかぶる機会は減少傾向にある。ペレスは31歳。今シーズンのロイヤルズは地区最下位に沈んでいて、開幕直前にペレスと交わした4年8200万ドルの延長契約は、来シーズンからスタートする。

 ペレスよりも「捕手としてシーズン30本塁打」に近いのは、マイク・ズニーノ(タンパベイ・レイズ)だ。こちらは、25本のホームランのすべてを、捕手として記録している。

 ペレスの契約については、締結直後にこちらで書いた。

「オールスター捕手が球団史上最高額の契約をゲット。各球団の最高額は? 次に球団記録を塗り替えるのは?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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