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大谷翔平がブラディミール・ゲレーロJr.に対して投げる日。中6日なら、次の登板で実現

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 4, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 マウンドに大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、打席にはブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)。そんな場面が近々実現しそうだ。

 大谷は、8月4日に登板した。そこから中6日なら、次の登板は8月11日となる。エンジェルスは8月10日~12日に、エンジェル・スタジアムでブルージェイズと4試合を行う(8月10日はダブルヘッダー)。中5日あるいは中7日でも、大谷の登板はこのシリーズ中だ。

 これまで、大谷はゲレーロJr.に対して投げたことがない。エンジェルスはア・リーグ西地区、ブルージェイズはア・リーグ東地区のチームだ。リーグは同じだが、地区が違う。そのため、1シーズンに顔を合わせるのは、ホームとアウェーで1シリーズずつだ。4月8日~10日にTBボールパークで行われた3試合に、大谷は登板しなかった(4月11日の試合は雨天順延となり、8月10日がダブルヘッダーとなった)。2018年も2020年も、大谷はブルージェイズ戦では投げていない。2019年は登板自体が皆無だ。

 8月4日の時点で、大谷の37本塁打は両リーグで最も多く(エンジェルスは8月5日の試合も終えている)、ゲレーロJr.の34本塁打はそれに次ぐ。3番目に多い31本塁打のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は、7月31日から故障者リストに入っている。その次に多く、ア・リーグ3位に位置するのは、28本塁打のマット・オルソン(オークランド・アスレティックス)だ。大谷とは9本の差があり、ゲレーロJr.とも5本離れている。

 大谷とゲレーロJr.の顔合わせは、それまでに本塁打ランキングの順位が入れ替わっているか、同じ本数で並んでいることもあり得るが、いずれにせよ、シーズン本塁打のトップ2が、マウンドと打席で向かい合う可能性が高い。

 また、大谷とゲレーロJr.は、同じ試合でホームランを打ち合うかもしれない。こちらも、まだ一度も起きていない。4月の3試合は2人とも1本塁打ずつながら、ゲレーロJr.のホームランは4月8日、大谷はその翌日だった。それぞれ、シーズン2本目と3本目だ。キャリアを通し、ゲレーロJr.がエンジェルスの投手から打ったホームランは、この1本きり。大谷がブルージェイズの投手から打ったホームランは、通算2本だ。最初の1本は、2019年6月17日に記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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