8月1日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、4打数0安打に終わった。最初の2打席は外野フライに倒れ、その後の2打席は併殺打に討ち取られた。3打席目も4打席目も、場面は1死一塁。どちらも、打球は二塁手のジョシュ・ハリソン(オークランド・アスレティックス)の真ん前に転がり、二塁ベースのすぐ左を守っていた三塁手のマット・チャップマンが送球を受け、一塁手のマット・オルソンに転送した。

 野手の正面だったのに加え、緩いゴロでもなかった。スタットキャストによれば、それぞれの打球の初速は82.3マイルと95.9マイルだ。これでは、大谷のスピードをもってしても、セーフにはできない。しかも、2人のマットはともに名手だ。

 大谷の併殺打は、これがシーズン5本目と6本目。2018年は2本、2019年は6本、2020年は3本なので、通算16本目と17本目となる。1試合に2本以上の併殺打は、これまでなかった。

 ベースボール・リファレンスなどで調べたところ、1試合に複数の併殺打を記録した日本人メジャーリーガーは、大谷を含め、延べ13人が見つかった。城島健司松井秀喜が3試合ずつ、井口資仁田口壮は2試合ずつだ。1人目の吉井理人は、今から22年前の1999年8月18日に、1試合3本の併殺打を記録している。

筆者作成
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 もっとも、この試合の吉井は、9イニングを投げきり、相手の打者を併殺打に仕留めることはなかったものの、1点しか取られずに白星を挙げた。また、打席では3打数0安打、併殺打3本ながら、送りバントを2本成功させた。

 なお、通算併殺打が最も多い日本人メジャーリーガーは、106本の松井秀喜だ。50本以上は他に2人。イチローと城島が、それぞれ、92本と53本の併殺打を記録している。