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大谷翔平の「前半戦1位」は33本塁打だけでなく…。OPS1.062は2位

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Jul 9, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、前半戦に両リーグ最多の33本塁打を記録し、2番目に多いブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)に5本差をつけた。

 二塁打と三塁打とホームランを合計した、56本の長打も、誰よりも多い。こちらは、2位のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)とニック・カステヤノス(シンシナティ・レッズ)を8本上回る。

 ホームランと長打の本数だけでなく、大谷は、9.1打数/本塁打、長打率.698、ISO(長打率-打率).419も、規定打席以上のトップに位置する。それぞれの2位は、タティースJr.の9.8打数/本塁打とISO.370、ゲレーロJr.の長打率.658だ。

 三塁打4本は、ア・リーグ1位タイ。ナ・リーグには、大谷より多い選手が3人、6本のデビッド・ペラルタ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、各5本のオジー・オールビース(アトランタ・ブレーブス)とギャレット・ハンプソン(コロラド・ロッキーズ)がいるが、ア・リーグでは、大谷を含む6人の4本が最も多い。

 ちなみに、三塁打を4本以上打っている両リーグの10人中、20本塁打以上は大谷だけ。他の9人はいずれも大谷の半数に届かず、3人のホームランを足しても大谷より少ない。上から、オールビースが15本塁打、マーク・キャナ(オークランド・アスレティックス)が11本塁打、ハンプソンとアキール・バドゥー(デトロイト・タイガース)が6本塁打ずつなので、3人の合計は32本塁打だ。

筆者作成
筆者作成

 バッティングではないものの、大谷は12盗塁も記録していて、これはトップのウィット・メリフィールド(カンザスシティ・ロイヤルズ)の半数ながら、両リーグ17位タイ、ア・リーグ8位タイに位置する。言うまでもないが、大谷は先発投手としてマウンドにも上がっている。

 なお、大谷のOPS(出塁率+長打率)1.062と70打点は、両リーグ2位と3位。どちらも、ゲレーロJr.が上にいて(OPS1.089、73打点)、打点はゲレーロJr.と大谷の間に、72打点のデバースが位置する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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