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オールスター・ゲームのファン投票。現時点で2年前に続く「連続選出」が有力な選手は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
松井裕樹 MARCH 14, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 現在、2年ぶりに開催されるオールスター・ゲームのファン投票が行われている。6月2日の中間発表で各ポジションのトップ(外野手は3位以内)に位置した23人(セ・リーグ11人、パ・リーグ12人)のうち、約半数の12人(セ・リーグ5人、パ・リーグ7人)は、2年前のファン投票で選ばれた選手だ。

 セ・リーグは、捕手の梅野隆太郎(阪神タイガース)、二塁手の山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)、三塁手の村上宗隆(東京ヤクルト)、外野手の鈴木誠也(広島東洋カープ)に、中継ぎ投手の山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)がそう。2年前、山﨑は抑え投手としてファン投票で選出された。2年前の鈴木は、外野手1位。今年は、現時点で2位につけている。1位は佐藤輝明(阪神)だ。

 パ・リーグは、抑え投手の松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)、捕手の森友哉(埼玉西武ライオンズ)、一塁手の山川穂高(埼玉西武)、二塁手の浅村栄斗(東北楽天)、外野手の吉田正尚(オリックス・バファローズ)と柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)に、DHのブランドン・レアード(千葉ロッテ・マリーンズ)がそう。2年前、レアードは三塁手の1位だった。2年前の吉田と柳田は、外野手の2位と3位。今年は現時点で2位と1位だ。2年前は2人の上に、埼玉西武の秋山翔吾(現シンシナティ・レッズ)がいた。

 秋山の他、2年前にセ・リーグの中継ぎ投手と外野手3位でそれぞれ選出された2人も、現在はメジャーリーグでプレーしている。当時、阪神にいたピアース・ジョンソンはサンディエゴ・パドレス、横浜DeNAにいた筒香嘉智はロサンゼルス・ドジャースに在籍中だ。

 投票は6月20日までなので、これから順位が変動する可能性は大いにあるが、現時点で連続選出が有力なのは、松井と梅野だろう。松井は3万6944票を得て、2位の益田直也(千葉ロッテ)に3万票以上の差をつけている。梅野の3万302票は、2位の木下拓哉(中日ドラゴンズ)の2倍以上だ。また、パ・リーグの外野手で4位の栗原陵矢(福岡ソフトバンク)が1万2280票なのに対し、柳田と吉田はその3倍以上の票を得ている。ちなみに、2人に次ぐ3位のレオネス・マーティン(千葉ロッテ)も、現時点の得票は栗原の2倍以上だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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