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5月の「月間本塁打トップ10」。ブレイク中や来日が遅れた選手もランクイン。一方でペースダウンは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジャスティン・スモーク Sep 17, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月にパ・リーグで最も多くのホームランを打ったのは、千葉ロッテ・マリーンズのブランドン・レアードだった。3・4月の2本塁打に対し、5月は9本塁打。11日~14日と19日~22日には、それぞれ3試合連続本塁打を記録した。

 レアードとチームメイトのレオネス・マーティンは、5月に6本塁打。3・4月と比べると4本少ないが、31試合で10本と21試合で6本なので、それほどペースが落ちているわけではない。パ・リーグで2ヵ月続けて6本以上――3・4月と5月のどちらも6本以上――は、マーティンと吉田正尚(オリックス・バファローズ)の2人。柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)は、2ヵ月連続5本以上だ。

 一方、杉本裕太郎(オリックス)が5月に記録した8本塁打は、3・4月の倍。まだ2ヵ月とはいえ、30歳のブレイクを本物としつつある。

 また、5月のパ・リーグ本塁打トップ10にランクインした選手のうち、6本塁打で4位タイのT-岡田(オリックス)と4本塁打で7位タイの荻野貴司(千葉ロッテ)は、3・4月のホームランが0本だった。岡田はシーズン30本以上を2度記録しているが、荻野のシーズン最多は2019年の10本。他の10シーズンは、いずれも5本以下だ。

筆者作成
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 セ・リーグも、5月の最多は同じく9本塁打。岡本和真(読売ジャイアンツ)が記録した。2ヵ月連続5本以上は、岡本と阪神タイガースの2人、佐藤輝明ジェリー・サンズだ。

 横浜DeNAベイスターズのネフタリ・ソトタイラー・オースティンは、シーズン初出場が4月13日。ジャスティン・スモーク(読売)のデビューはさらに遅く、4月27日だった。

 なお、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)が5月に打ったホームランは、前月より6本少ないが、チームメイトの山田哲人はさらにペースダウンした。3・4月は村上と並び、セ・リーグ最多の10本塁打ながら、5月は26日に打った1本塁打にとどまった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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