Yahoo!ニュース

日本人選手の「3試合連続本塁打」は松井秀喜が2度、大谷翔平は3度目。過去4度の「4試合目」は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
松井秀喜 July 23, 2007(写真:ロイター/アフロ)

 5月16日から18日にかけて、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、3試合続けてホームランを打っている。5月14日から数えると、5試合中4試合だ。シーズン全体の本数は14本。両リーグ単独トップに立ち、2位に2本差をつけている。

 大谷の3試合連続本塁打は、メジャーリーグ1年目の2018年4月3日、4日、6日と、9月4日、5日、7日に続く3度目。他に3試合連続本塁打を記録した日本人選手は、松井秀喜しかいない。こちらは2度だ。最初は2004年9月29日のダブルヘッダーと翌日の試合、2度目は2007年7月21日のダブルヘッダーと翌日の試合だった。

 松井の1度目は、4試合連続とするチャンスが少なかった。3試合目の9月30日、ニューヨーク・ヤンキースは、7回裏に松井のホームランで同点に追いつき、4対4のまま迎えた9回裏に、松井が四球で出塁した直後、バーニー・ウィリアムズのサヨナラ・ホームランで地区7連覇を達成した。試合後にニューヨークからトロントへ移動したこともあり、翌日はレギュラーのほとんどが欠場。連続出場を継続中の松井は出場したものの、打席に立ったのは1度だけ。二塁ゴロに仕留められ、1回裏の守備にはつかなかった。

 続く2度目は、4試合連続本塁打にリーチがかかった試合で、打席に5度立ったが、ホームランは出なかった。ただ、1打席目のヒットで2打点を挙げ、前日の3打席目からの5打席連続安打と、4試合連続2打点以上を記録した。

 大谷の1度目も、チャンスは1打席しかなかった。4月8日の登板を挟み――この試合は打席に立たなかったのでストリークは途切れなかった――10日に代打で起用され、こちらも二塁ゴロに終わった。

 2度目は、3試合連続本塁打の翌日に、5打席で4打数2安打。満塁で巡ってきた5打席目は、打球こそ上がらなかったものの、ゴロで一塁線を破って三塁打とし、9月5日から3試合連続3打点を記録した。

 3度目のストリークを継続したまま、大谷は5月19日のマウンドに上がる。DHを解除して打席に立つかどうかは、まだわからない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事