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本塁打ランキング1位に並ぶ8人中、平均飛距離は大谷翔平がトップ

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 13, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現在、メジャーリーグには、シーズン7本塁打の選手が8人いる。

 ア・リーグは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ネルソン・クルーズ(ミネソタ・ツインズ)、J.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)の3人。ナ・リーグは、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)、ニック・カステヤノス(シンシナティ・レッズ)、エデュアルド・エスコバー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、ライアン・ミックマン(コロラド・ロッキーズ)、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)の5人だ。

 大谷、クルーズ、エスコバー、タティースJr.は、4月25日のホームランにより、最多に並んだ。

 ホームランの本数は8人とも同じながら、それぞれの飛距離にはかなりの差がある。スタットキャストによると、400フィート(約121.9m)未満のホームランがないのは、大谷だけ。7本塁打の平均飛距離も、大谷の425.7フィート(約129.8m)がトップだ。大谷に次ぐタティースJr.は、平均418.6フィート(約127.6m)。8人のなかで平均飛距離が最も短いJ.D.は382.9フィート(約116.7m)なので、大谷とは平均42.8フィート(約13.0m)も違う。J.D.の7本塁打には、フェンウェイ・パークのライトへ打った350フィート(約106.7m)未満のホームランが2本ある。4月23日に菊池雄星(シアトル・マリナーズ)から打った、シーズン7本目もそうだ。

 ちなみに、大谷とチームメイトのマイク・トラウトは、6本のホームランを打っていて、平均飛距離は420.2フィート(128.1m)だ。大谷は、こちらも上回る。

 一方、7本塁打の平均初速は、クルーズの109.2マイル(約175.7km)が最も速い。大谷の平均108.7マイル(約174.9km)は、クルーズに次ぐ。タティースJr.も平均108.7マイルながら、僅差で大谷が凌ぐ。最も遅いのは、こちらもJ.D.の103.1マイル(約165.9km)。なお、トラウトの6本塁打は、平均110.0マイル(約177.0km)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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