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今シーズンのMLB初本塁打は、雪が降りしきるなか、二塁へ滑り込み。打った選手は通算488本目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ノマー・マザーラ(左)とミゲル・カブレラ Apr 1, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月1日の開幕戦で、ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)は、通算488本目のホームランを打った。今シーズンのメジャーリーグ全体で、最初のホームランだ。

 1回裏にミギーが捉えたシェーン・ビーバー(クリーブランド・インディアンズ)の4シームは、ライトのスタンドへ。ただ、ミギーは一塁を回ったところで少しスピードを上げ、二塁へ滑り込んだ。

 13年ぶりに開幕戦で打ったホームラン――2007年と2008年に続く通算3本目――を祝う、ミギーのパフォーマンスではない。雪が降っていたこともあり、打球の行方を見失ったらしい。試合は、デトロイトのコメリカ・パークで行われた。

 ともあれ、このホームランにより、史上28人目の500本塁打まで、ミギーはあと12本に迫った。現時点のランキングは30位。すぐ上の28位に並ぶ、ルー・ゲーリッグフレッド・マグリフとは5本差だ。

 一方、史上18人目の600二塁打までは、あと19本。二塁打と勘違いした1打席目に続き、その後の3打席は凡退したので、こちらはマイルストーンに近づかなかった。現時点では、ベースボール・リファレンスによると、23位に位置する。MLB.comは、22位としている。

 また、今シーズンのホームランを含め、ミギーの安打は2867本を数える。3000安打、600二塁打、500本塁打をいずれも達成しているのは、ハンク・アーロン(3771安打、624二塁打、755本塁打)とアルバート・プーホルス(ロサンゼルス・エンジェルス/昨シーズン終了時点で、3236安打、669二塁打、662本塁打)の2人だけだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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