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有原航平の前に、レンジャーズで投げた日本人投手たち。ダルビッシュ有以外はリリーフとして登板

宇根夏樹ベースボール・ライター
建山義紀(写真:ロイター/アフロ)

 来シーズン、有原航平は、テキサス・レンジャーズの投手としてマウンドに上がることになりそうだ。ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールが、契約合意を最初にツイートした。MLB.comのマーク・フェインサンドによれば、契約は2年600~700万ドル。ダラス・モーニング・ニューズのエバン・グラントは、ポスティング料を含めた総額は約750万ドルで、レンジャーズから北海道日本ハムファイターズに約150万ドルが支払われると報じている。

 レンジャーズで投げる日本人投手は、有原が7人目となる。これまでの6人のうち、ダルビッシュ有(現シカゴ・カブス)を除くと、レンジャーズ時代に先発として投げたのは、2002年の伊良部秀輝しかいない。それも、シーズン序盤の2登板目と3登板目だけだ。

筆者作成
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 もっとも、有原がブルペンに回る可能性は、今のところ、限りなくゼロに近い。昨オフにトロント・ブルージェイズへ入団した山口俊とは、事情がまったく異なる。まず、有原はリリーフとして投げた経験がほとんどない。それにも増して、レンジャーズのローテーションは、有原を加えても、5人が確定したとは言い難い。レンジャーズは12月上旬に、エースのランス・リンをシカゴ・ホワイトソックスへ放出している。現時点の顔ぶれからすると、有原はカイル・ギブソンジョーダン・ライルズに次ぐ先発3番手だろう。しかも、この2人も先発1~2番手としては心許ない。

 なお、北海道日本ハムからレンジャーズへ移るのは、有原が3人目。建山義紀は、2010年のオフに海外FA権を行使。ダルビッシュは、2011年のオフにポスティング・システムを利用した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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