2年続けて「4勝0敗の日本シリーズ優勝」は福岡ソフトバンクが史上初。ワールドシリーズで達成したのは…
福岡ソフトバンクホークスは、昨年も今年も、日本シリーズを4勝0敗で制した。どちらのシリーズも、対戦したのは読売ジャイアンツだった。
日本シリーズが2年続けて4試合で終わったのは、史上2度目のことだ。ただ、1度目の1959~60年は、同じカードではなかった。1959年は南海ホークス(4勝)と読売(4敗)、1960年は大洋ホエールズ(4勝)と毎日大映オリオンズ(4敗)が対戦した。なので、同じ球団の2年連続4勝0敗は、福岡ソフトバンクが初。同じ球団の2年連続0勝4敗も、読売が初めてだ。
一方、メジャーリーグのワールドシリーズには、2年続けて4試合が5度ある。そのうちの3度、1927~28年と1938~39年、1998~99年は、ニューヨーク・ヤンキースが優勝した。2年連続0勝4敗の球団はないが、1989~90年のオークランド・アスレティックスは、1989年が4勝0敗、1990年は0勝4敗だ。2004~05年は、赤靴下と白靴下、ボストン・レッドソックスとシカゴ・ホワイトソックスが、続けてナ・リーグの球団をスウィープした。2005年に0勝4敗のヒューストン・アストロズは、2013年からア・リーグへ移った。
ヤンキースの「3年目」のうち、最初の2度は、リーグ2位(1929年)と3位(1940年)に終わり、ワールドシリーズへ進めなかった(当時のリーグは地区に分かれていなかった)。3度目の2000年は、地区優勝を果たしてポストシーズンへ進出し、ディビジョン・シリーズとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズを勝ち上がると、「サブウェイ・シリーズ」となったニューヨーク・メッツとのワールドシリーズも制した。この年のワールドシリーズは、4試合ではなく5試合。第3戦に2対4で黒星を喫した。
1998~2000年のヤンキースはワールドシリーズの試合で12勝1敗、2018~20年の福岡ソフトバンクも日本シリーズの試合で12勝1敗(1分)だ。もっとも、どちらもシリーズ進出は4年連続。このスパンのヤンキース(1998~2001年)は15勝5敗、福岡ソフトバンク(2017~20年)は16勝3敗(1分)となる。ヤンキースは、2001年のワールドシリーズも優勝まで1イニングに迫ったが、第7戦の9回裏に逆転された。