ゴールドグラブに続き、シルバースラッガーが発表された。今シーズン、どちらも受賞したのは、ムーキー・ベッツ（ロサンゼルス・ドジャース）だけだ。ナ・リーグのライトとして、ゴールドグラブに選出。シルバースラッガーには、ナ・リーグの外野手として、ホアン・ソト（ワシントン・ナショナルズ）とロナルド・アクーニャJr.（アトランタ・ブレーブス）とともに選ばれた。

　もっとも、同じシーズンにゴールドグラブとシルバースラッガーを受賞するのは、珍しいことではない。ベッツは、2016年から５シーズン続けてゴールドグラブを手にしていて、2017年を除く４シーズンはシルバースラッガーにも選ばれている。昨シーズン、両方のアウォードを受賞した選手は４人いた。ザック・グレインキー（アリゾナ・ダイヤモンドバックス／現ヒューストン・アストロズ）、Ｊ.Ｔ.リアルミュート（フィラデルフィア・フィリーズ／現ＦＡ）、コディ・ベリンジャー（ドジャース）、そして、ボストン・レッドソックスにいたベッツだ。グレインキーとリアルミュートはナ・リーグの投手と捕手、ベリンジャーとベッツは各リーグのライトと外野手として選ばれた。

　ただ、ベッツの場合、ア・リーグでもナ・リーグでも、両方のアウォードを受賞したシーズンがある。これは、調べたところ、ベッツの他には、三塁手のマット・ウィリアムズと一塁手のエイドリアン・ゴンザレスしか見当たらなかった。ウィリアムズのダブル受賞は、1993～94年がナ・リーグ（サンフランシスコ・ジャイアンツ）で、1997年はア・リーグ（クリーブランド・インディアンズ）。ゴンザレスは、2011年のア・リーグ（レッドソックス）と2014年のナ・リーグ（ドジャース）だ。ゴンザレスとベッツは、チームも共通する。

　また、今シーズンのア・リーグでは、捕手のロベルト・ペレス（インディアンズ）とサルバドール・ペレス（カンザスシティ・ロイヤルズ）が、それぞれゴールドグラブとシルバースラッガーを受賞した。この２つのアウォードにおいて、同じラストネームを持つ２人が、同じリーグの同じポジションに揃うのは、史上初だ。