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大谷翔平はかつてのチームメイトからホームランを打っているのか。ここから2試合はエンジェルスが相手

宇根夏樹ベースボール・ライター
パトリック・サンドバル(左)と大谷翔平 Apr 12, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2018年のメジャーデビュー以来、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、154人の投手から計192本のホームランを打っている。見落としがなければ、そのうちの4本は、かつてのチームメイトが相手だ。

 2018年の最後の1本、9月26日のホームランは、クリス・マーティン(当時テキサス・レンジャーズ/現ボストン・レッドソックス)から打った。マーティンは、2016~17年に北海道日本ハム・ファイターズで投げた。

 あとの3本は、ロサンゼルス・エンジェルス時代のチームメイトが相手。2021年8月30日のホームランがアンドルー・ヒーニー(当時ニューヨーク・ヤンキース/現レンジャーズ)、2022年8月9日がサム・セルマン(当時オークランド・アスレティックス)、2023年6月27日の2本塁打中2本目はトゥーキー・トゥーサント(シカゴ・ホワイトソックス)からだ。

 ヒーニーは、大谷にホームランを打たれる1ヵ月前まで、エンジェルスにいた。エンジェルスに加入したのは大谷より早く、メジャーリーグ1年目を終えた2014年のオフに、同日のトレード2度により、マイアミ・マーリンズ→ドジャース、ドジャース→エンジェルスと動いた。セルマンは、2021年の後半にエンジェルスで投げた。トゥーサントは、2022年の後半だ。

 4人のうち、大谷とチームメイトだった時期と大谷にホームランを打たれた試合は、ヒーニーが最も近いが、マーティン、セルマン、トゥーサントも、そう離れていない。3人とも、大谷とチームメイトではなくなった最初のシーズンに、ホームランを喫している。

 ここから、大谷は、かつてのチームメイトと対戦する。ドジャースは、6月21日~22日に、ホームでエンジェルスと2試合を行う。

 シリーズ1試合目の先発マウンドに上がり、大谷に対して投げるのは、パトリック・サンドバルだ(2試合目は未定)。2人のエンジェルス時代は、5シーズンが重なっている。サンドバルは、2018年の夏にヒューストン・アストロズからエンジェルスへ移り、翌年の夏にメジャーデビューした。

 ブルペンにも、大谷とチームメイトだった投手は多い。カルロス・エステベスマット・ムーアルイス・ガルシアベン・ジョイスハンター・ストリックランドホゼ・マルテがそうだ。ガルシアは、2019年にエンジェルスで投げ、昨オフ、エンジェルスに復帰した。ストリックランドは、2021年の3チーム中2チーム目がエンジェルス。こちらも、昨オフにエンジェルスへ戻った。

 なお、カーソン・フルマーは、昨シーズンも5月下旬からエンジェルスにいたが、メジャーリーグで投げたのは、大谷がシーズンを終えた後、9月下旬以降の3登板なので、ここには含めていない。

 今シーズン、ドジャースとエンジェルスが顔を合わせるのは、6月21日~22日の2試合と、9月3日~4日にエンジェル・スタジアムで行う2試合だ。両チームが今年のワールドシリーズで対戦する可能性は、ゼロに近い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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