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10月の勝率.600以上は、22勝の福岡ソフトバンクと他2球団。月間勝ち越しが続いている球団は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
クライマックス・シリーズ進出となるパ・リーグの2位は、まだ決まっていない(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 ここ2ヵ月、パ・リーグ上位2球団の順位は動いていない。ただ、10月の両球団は対照的だった。27日に3年ぶりのリーグ優勝を決めた福岡ソフトバンクホークスは、22勝4敗1分(勝率.846)で月間勝利数の新記録を樹立した。それに対し、2位の千葉ロッテマリーンズは8勝17敗(勝率.320)。ミスによる黒星も目についた。福岡ソフトバンクがクライマックス・シリーズ――今年は1位と2位による1ラウンド――で対戦する相手は、まだ決まっていない。

筆者作成
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 一方、読売ジャイアンツは2年続けてセ・リーグを制したが、10月は10勝14敗3分(勝率.417)と負け越した。そのため、早くから独走していたにもかかわらず、リーグ優勝が決まったのは福岡ソフトバンクよりも3日遅かった。

 また、福岡ソフトバンクほどではないものの、広島東洋カープ中日ドラゴンズも、10月に勝率.600以上を記録した。直近2ヵ月(9~10月)の中日は、29勝21敗1分(勝率.580)。同じスパンに読売が記録した、29勝20敗4分(勝率.592)とほとんど変わらない。

 阪神タイガースは7月から10月まで4ヵ月続けて勝ち越し、東京ヤクルトスワローズは8月から10月まで3ヵ月続けて負け越している。いずれのストリークも、今シーズンの最長。6月も含めれば、読売も4ヵ月連続勝ち越し(6~9月)となるが、6月はどの球団も10試合以下と少なかった。

 10月を終えてシーズン勝率.500の横浜DeNAベイスターズは、7月を終えた時点と9月を終えた時点の勝率もまったく同じ。それぞれ、17勝17敗2分と42勝42敗5分だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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