揃い踏みしないスラッガー2人。ジャッジとスタントンの同時出場は40%未満。アベック本塁打は4度だけ
3月に「スタントンとジャッジが史上2組目の「50本塁打デュオ」となる日は来るのか」で懸念したことが、起きている。ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントンとアーロン・ジャッジは、2人とも故障者リストに入っている。
ESPNスタッツ&インフォによると、スタントンがマイアミ・マーリンズからヤンキースへ移った2018年以降に、ヤンキースが行ったレギュラーシーズンの351試合中、スタントンとジャッジが揃って出場したのは136試合(39%)だという。
2人が復帰するまでに、その割合はさらに下がっていく。
アベック本塁打も、彼らは4度しか記録していない。2018年4月4日、6月6日、7月4日と、2020年8月8日のダブルヘッダー1試合目だ(2018年のワイルドカード・ゲームでも記録)。
チームメイトになってからここまでは、スタントンが190試合で44本塁打(16.3打数/本)、OPS.867、ジャッジは232試合で63本塁打(13.6打数/本)、OPS.933。どちらも、不振だったわけではない。今シーズンは、14試合で3本塁打(13.7打数/本)と18試合で9本塁打(7.2打数/本)。どちらも、OPSは1.000を超えている。
それだけに、揃い踏みしないことが惜しまれる。
スタントンの契約、13年3億2500万ドルは、2027年まで続く。一方、ジャッジがFAになるのは、2022年のオフだ。今後も故障が相次ぐようであれば、ヤンキースはジャッジを引き留めないだろう。彼らが、1961年のロジャー・マリス(61本塁打)とミッキー・マントル(54本塁打)に続く、史上2組目の50本塁打デュオを結成するチャンスは、あと2シーズンしかないかもしれない。