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「出産立ち会い」から戻ったパパは、最初の試合でをよく打つ!? ハーパーやトラウトは「祝砲」

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェス)Jul 27, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月4日、妻の出産に立ち会うため、チームを離れていたマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェス)が、復帰した試合の1打席目にホームランを打った。

 今シーズン、「父親リスト」に入った野手は、トラウトが2人目だ。1人目のタッカー・バーンハート(シンシナティ・レッズ)は、「父親リスト」からアクティブ・ロースターに戻った最初の試合――今シーズン初出場――で、1打席目にヒットを打ち、4打席目に押し出し四球で打点を挙げた。

 昨シーズン、「父親リスト」には12人の野手が入った。今シーズンのバーンハートとトラウトを含む、直近の14人中、復帰1打席目にホームランを打ったのはトラウトしかいないが、半数の7人が、最初の打席で安打を記録している。

筆者作成
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 また、復帰した試合でホームランはトラウトだけでなく、ティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)とマイク・ズニーノ(タンパベイ・レイズ)、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)もそうだ。二塁打を打った3人を含めると、長打を記録した野手は、こちらも半数の7人となる。

 なお、「父親リスト」に入った投手は、戻ってきた試合で打席に立たないことも多いので、今回は調べていないが、昨シーズン、シカゴ・カブスにいたコール・ハメルズ(現アトランタ・ブレーブス)は、「父親リスト」から戻り、最初に登板した試合で、2打席目に二塁打を打った。ただ、投げては6イニングで2失点ながら、カブスは1点も挙げられず、ハメルズには黒星がついた。

 トラウトの息子については、こちらで書いた。

生まれたばかりのトラウトの息子に対し、投手はすでに戦々恐々!?

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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