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陽性反応で入団が消滅したプイーグと契約する球団はあるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
ヤシエル・プイーグ Aug 11, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ヤシエル・プイーグが「再び」FAとなった。数日前にアトランタ・ブレーブスへ入団することが決まった――MLB.comのマーク・フェインサンドらが報じた――ものの、契約に至る前に、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出て、この話は消滅した。

 プイーグがインスタグラムに掲載したコメントによると、症状は現れておらず、体調はいいという。ただ、フィールドで他の選手とともにプレーあるいは練習を再開するには、検査で2度の陰性反応が必要とされる。開幕には間に合いそうもない。

 もっとも、ブレーブスが改めてプイーグと契約する可能性はゼロではない。ブレーブスの前には、ボルティモア・オリオールズも動いていたようだ。フェインサンドは「情報源によると、オリオールズがプイーグに興味を持っていて、少なくとも一度、契約を申し出ている」とツイートしていた。また、スプリング・トレーニングが中断される前にも、数球団が噂に上っていた。

 現在、プイーグは29歳。過去3年とも、20本以上のホームランを打ち、15盗塁以上を決めている。レギュラーとしては少し物足りず、だからこそ、2月半ばにスプリング・トレーニングが始まってもFAのままだったのだろうが、第4の外野手、あるいは左打ちの外野手との併用であれば、十分に務まるはずだ。ナ・リーグの場合、今シーズンはア・リーグと同じようにDHが採用されるので、ラインナップに並ぶ打者は1人増える。

 ちなみに、20本塁打&15盗塁を3年以上にわたって継続しているのは、プイーグを含めて5人。外野手は、ムーキー・ベッツ(現ロサンゼルス・ドジャース)とトミー・ファム(現サンディエゴ・パドレス)、プイーグの3人だ。

筆者作成
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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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