各球団の「最古参」。前年までとは違い、千葉ロッテは福浦→内、読売は阿部→亀井。阪神と東京ヤクルトは…
日本プロ野球は、6月19日に開幕を迎える。現時点における、各球団の最古参は以下のとおりだ。ここでの最古参は、その球団に在籍し続けている年数が最も長い選手を指す。
なかには、新たな最古参の選手――最古参であるにもかかわらず「新たな」と形容するのは奇妙な気もするが――もいる。
千葉ロッテマリーンズの最古参は、福浦和也(1993年ドラフト7位)の引退により、内竜也(2003年ドラフト1巡目)となった。ちなみに、2018年9月22日の試合では、同点の8回裏に福浦が通算2000本目のヒット(二塁打)を打ち、代走の細谷圭が勝ち越しのホームを踏んだが、9回表に内が3ラン本塁打を打たれた。細谷は2005年の高校生ドラフト4巡目で千葉ロッテに入団し、移籍することなく現在も在籍している。野手では球団最古参だ。
読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズでは、どちらも2000年のドラフトで指名されてプロ入りし、以来一筋にプレーしてきた阿部慎之助(1位)と畠山和洋(5位)が、昨シーズン限りで引退。最古参の称号は、それぞれ、亀井善行(2004年ドラフト4巡目)と石川雅規(2001年ドラフト自由枠)に受け継がれた。
阪神タイガースのこれまでの最古参は、2003年のドラフトで入団した2人、鳥谷敬(自由枠)と小宮山慎二(5巡目)だった。鳥谷は阪神を退団し、千葉ロッテへ。小宮山は球団に残ったが、ブルペン捕手としてだ。代わって、彼らの翌年にドラフト自由枠で入団した岡崎太一(崎の右上は大ではなく立)と能見篤史が最古参となった。
藤川球児は、1998年のドラフトで阪神から1位指名を受け、高知商からプロ入りしたが、2013~15年の3シーズンは、シカゴ・カブスとテキサス・レンジャーズ、高知ファイティングドッグスで過ごした。従って、在籍し続けている年数は、今シーズンが5年目と数える。1999~2012年と2016~20年を合計した在籍年数は、岡崎と能見を上回る。
また、オリックス・バファローズでは、2005年のドラフトでT-岡田(岡田貴弘/高校生1巡目)とともに入団した岸田護(大学生・社会人3巡目)が、昨シーズン限りで選手生活にピリオドを打った。
最古参だった選手のうち、別の球団へ移ってプレーを続ける鳥谷以外は、小宮山と同じように、今シーズンもそれまでの球団に在籍している。福浦は千葉ロッテの二軍ヘッド兼打撃コーチ、阿部は読売の二軍監督、畠山は東京ヤクルトの二軍打撃コーチ、岸田はオリックスの二軍投手コーチだ。
なお、各球団の最年長については、こちらで書いた。