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薬物でトリップしながらノーヒッター◆初打席に初球を打って満塁本塁打…【6月12日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダニエル・ナバ April 8, 2013(写真:ロイター/アフロ)

◆2010年6月12日

ボストン・レッドソックスの「9番レフト」として、ダニエル・ナバがメジャーデビュー。2回裏に無死満塁で初めて打席に立ち、初球をライトのスタンドへ弾き返した。初打席の初球グランドスラムは、2006年9月2日のケビン・クーズマノフに続く2人目。ドラフトにかからなかったナバは、独立リーグを経てレッドソックスに入団した。

◆1997年6月12日

史上初のインターリーグ戦が、4試合行われる。開始も終了も、テキサス州アーリントンのボールパーク・イン・アーリントンで開催されたサンフランシスコ・ジャイアンツ(ナ・リーグ)対テキサス・レンジャーズ(ア・リーグ)が最も早かった。他の3試合は、1時間遅れて西海岸でスタートした。ジャイアンツのグレナレン・ヒルが、初めてDHとして出場したナ・リーグの選手となった。

◆1981年6月12日

FA権を巡り、選手がストライキを決行する。7月31日まで50日間に及び、オールスター・ゲームは7月14日から8月9日へずれ込んだ。レギュラーシーズンは、6月11日までのファースト・ハーフ(前期)と8月10日以降のセカンド・ハーフ(後期)に分けられた。当時はリーグ2地区だったため、ポストシーズンはリーグ・チャンピオンシップ・シリーズからスタートしていたが、この年はその前に、同じ地区の前期1位と後期1位が対戦するディビジョン・シリーズが行われた。前期も後期も同じチームが首位の地区は皆無。ナ・リーグは東西どちらの地区も、前期1位、後期1位、前期と後期の合計勝率1位のチームがそれぞれ異なり、セントルイス・カーディナルス(東地区)とシンシナティ・レッズ(西地区)は、合計勝率1位にもかかわらず、ポストシーズン進出を逃した。両チームとも、地区順位は前期が2位、後期も2位。

◆1970年6月12日

ピッツバーグ・パイレーツのドク・エリスが、サンディエゴ・パドレスを相手にノーヒッターを達成する。引退後、LSDによってトリップしながら投げていたことを自ら認めた。この「告白」をした当時、エリスは反ドラッグ運動に携わっていた。通算345登板(317先発)中、ノーヒッター時の与四球8は最多。1回裏、5回裏、6回裏には、走者を2人ずつ背負った。

 6月11日のMLBは、こちら。

最も多くの投手がつないだノーヒッター◆2打席連続の代打本塁打にとどまらず…【6月11日のMLB】

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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