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ここ10年の「SI開幕号」の表紙に最多登場のトラウト…に次いで多いのは誰?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とマイク・トラウト Jul 13, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今回、スポーツ・イラストレイテッド(SI)のベースボール・プレビュー号は、表紙(カバー)が3パターンあり、いずれもクロスタウン・ライバルである2球団の選手がセットになっている。それぞれ、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)とグレイバー・トーレス(ニューヨーク・ヤンキース)、ハビア・バイエズ(シカゴ・カブス)とティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)だ。

 6人のうち、ベッツと大谷は、過去にもプレビュー号の表紙を飾っている。ベッツはボストン・レッドソックス時代の3年前。当時はチームメイトだった、アンドルー・ベニンテンディジャッキー・ブラッドリーJr.との3ショットだ。昨シーズンまで外野トリオを形成した彼らは、ラストネームのイニシャルがBの「キラーB's」でもあった。ちなみに、レッドソックスでは、遊撃を守るザンダー・ボガーツのイニシャルもBだ。一方、大谷は2年前。こちらも、チームメイトのマイク・トラウトと一緒だった。

 トラウトは、2014年と2017年のプレビュー号でも、表紙になっている。SIカバーズ(https://www.sicovers.com/)で数えたところ、ここ10年(2011~20年)に表紙を飾った選手のうち、トラウトの3度は誰よりも多かった(回数はベースボール・プレビュー号のみ)。それに次ぐのが、ロビンソン・カノー(現メッツ)、クリス・ブライアント(カブス)、ブライス・ハーパー(現フィラデルフィア・フィリーズ)、ベッツ、大谷の5人だ。また、直近の3年に限ると、2度の表紙はトラウトと大谷しかいない。

筆者作成
筆者作成

 なお、2011年の表紙には、フィリーズの先発投手5人、「R2-C2」(こちらはファーストネームのイニシャルから)とジョー・ブラントンが載っている。2013年は6パターンともエースで、2015年は4パターンともチームメイトの投手と野手だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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