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日本シリーズで1試合2本塁打ながら、その試合もシリーズも勝てなかったのは5人。亀井善行は6人目に?

宇根夏樹ベースボール・ライター
亀井善行(読売ジャイアンツ)Mar 18, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 日本シリーズで1試合2本塁打以上は、第3戦の亀井善行(読売ジャイアンツ)が延べ34人目だ。そこには、2015年の第3戦に3本のホームランを打った山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)を含んでいる。

 これまでの33人のうち、16人(48.5%)はその試合でチームが勝ち、シリーズでも優勝した。次いで多いのは、その試合は勝ったものの、シリーズは敗退というパターンだ。山田を含め、7人(21.2%)を数える。残る2パターン、その試合は黒星ながらシリーズ優勝と、その試合に負けてシリーズも敗退は、それぞれ5人(15.2%)だ。

 亀井の場合、読売は他に得点を挙げられず、2対6で敗れた。従って、パターンとしては、試合で負けてもシリーズ優勝か、試合で負けてシリーズも敗退のどちらかだ。3試合を終えて、読売は0勝3敗。後者となる可能性が高い。

 昨年の第3戦で2本ずつ打った広島東洋カープの2人、鈴木誠也安部友裕も、その試合に敗れ、シリーズでも敗退した。このパターンには、その他に、1950年の岩本義行(第6戦/松竹ロビンス)、1964年の山内一弘(第4戦/阪神タイガース)、1968年の長池徳士(第4戦/阪急ブレーブス)がいる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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