シーズン途中に入団したリリーフ投手は9人。崩壊したブルペンを救うのは質より量!?
トレード・デッドラインの7月31日に、ワシントン・ナショナルズは3人のリリーフ投手を獲得した。トロント・ブルージェイズからダニエル・ハドソン、シアトル・マリナーズからはハンター・ストリックランドとヨエニス・エリーアスを手に入れた。
開幕後にナショナルズへ移籍し、ブルペンに加わった投手は8人を数える。ブラッド・ボックスバーガーを含めれば9人だ。ボックスバーガーは7月1日にカンザスシティ・ロイヤルズから解雇され、12日にナショナルズとマイナーリーグ契約を交わした。現在はAAで投げていて、7登板で防御率1.23を記録している。近日中に、メジャーリーグ昇格を果たすと思われる。
最初の4人は、すでにブルペンにいない。ダン・ジェニングスはロースターから外されてFAとなった後、ニューヨーク・ヤンキースと契約したが、メジャーリーグには昇格できないまま、解雇された。マイケル・ブレイゼックとハビー・ゲラも、新たに加わったハドソンらに押し出される形で7月31日にロースター外に。ジョニー・ベンタースは左肩を痛めていて、復帰できずにシーズンを終える可能性もある。
フェルナンド・ロドニーは残っているものの、ブルペンを立て直すには他にも投手が必要ということで、ナショナルズは7月末に3人を獲得した。ブルペンの防御率は6点近く、30球団のなかで最も高い。
シカゴ・カブスとフィラデルフィア・フィリーズと並び、ナショナルズはワイルドカード・レースの1番手に位置している。これまでに加入したリリーフ投手だけでなく、7月末に移籍してきた3人も、失礼ながら質より量といった感は否めないが、彼らとロドニーとボックスバーガーは、ナショナルズの命運を握ることになりそうだ。
ブルペン全体の防御率はともかく、クローザーのショーン・ドゥーリトルにつなぐ道筋さえ確立できれば、勝利は見えてくる。ドゥーリトルの防御率3.00もそれほど優れた数値ではないとはいえ、ナショナルズのブルペンでは最も低く、6月以降に限れば2.45だ。
なお、今夏のトレード・デッドラインまでに、各球団が獲得した選手(メジャーリーガー)は、こちらの記事にリストを掲載した。
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トレード・デッドラインにおける、ロサンゼルス・ドジャースの動きについては、こちら。