史上初の「継投による完全試合」まで3アウト。エンジェルスの継投ノーヒッターから2日後の快挙はならず

ライン・スタニック(タンパベイ・レイズ)Jun 8, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月12日、ロサンゼルス・エンジェルスのテイラー・コールフェリックス・ペーニャが、史上13度目の継投ノーヒッターを達成した。その2日後、早くも次の達成者たちが現れそうになった。タンパベイ・レイズのライン・スタニックライアン・ヤーブローが、最初の8イニングを無安打に封じた。

 9回裏の先頭打者にヒットを打たれ、あと3アウトのところで、ノーヒッターは潰えた。彼らは、史上14度目の継投ノーヒッターだけでなく、史上24度目のパーフェクト・ゲーム(完全試合)も逃した。

 過去23度の完全試合は、いずれも1投手の完投だ。レイズの2人は、史上初の「継投による完全試合」に迫っていた。ちなみに、エンジェルスの2人は与四球1。ノーヒッターは達成したものの、完全試合の可能性は、5回表に消滅していた。

 エンジェルスのコールと同じく、スタニックも「オープナー」として先発マウンドに上がった。2イニングで降板したことも共通する。

 3月に「「オープナー」は有効なのか。レイズの起用を検証する」で書いたとおり、スタニックは誰よりも豊富な「オープナー」の経験を持つ。昨シーズンだけでなく、今シーズンの26先発(と12救援)も、すべて2イニング以内だ。一方、コールはここ2シーズンに4先発と28救援。先発時はすべて2イニング以内ながら、リリーフとしては、最長で4イニングを投げている。

 先発登板したコールが、被安打ゼロのまま降板したのは、継投ノーヒッターとなった試合が初めてだった。スタニックの先発&被安打ゼロは、昨シーズンと今シーズンで計15試合を数える。そのうちの10試合はパーフェクトに封じ、なかには、対戦した5人の打者全員から三振を奪った試合もあった。

 なお、コールとペーニャの継投ノーヒッターについては、こちらで書いた。

史上13度目の「継投ノーヒッター」は、これまでの12度とは「異質」