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11連敗中の広島カープは、平均得点が1試合2点に届かず

宇根夏樹ベースボール・ライター
11連敗は、アウェーで8敗、ホームで3敗(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 交流戦を終えた後、広島東洋カープは1勝も挙げられず、1引き分けを挟む11連敗で前半戦を終えた。

 ここ12試のうち、11試合は3得点以下だ。それに対し、6失点以上は5試合あるものの、他7試合はいずれも3失点以下。2失点以下に限っても、4試合を数える。このことからもわかるとおり、あまりにも打てていない。得失点差は、開幕から72試合が+9、その後の12試合は-33だ。

 スパンは異なるものの、連敗前と連敗中を比べると、1試合の平均失点も3.96→4.67と増えているが、平均得点は4.08→1.92と半分以下に。ホームランも、1試合平均0.94→0.42本と同じように減っている。

 連敗中に20打数以上の8人中、半数の4人は打率2割未満。2割7分以上の2人のうち、安部友裕の.318(22打数7安打)は連敗前の.252(143打数36安打)より高いものの、鈴木誠也は連敗前が.315(238打数75安打)、連敗中は.279(43打数12安打)だ。鈴木とアレハンドロ・メヒア(2本)の他に、連敗中にホームランを打った高橋大樹磯村嘉孝も、打率は.211(19打数4安打)と.231(13打数3安打)と低い。また、計5本のホームランは、メヒアの2ラン(2本目)を除き、4本がソロだった。

 ちなみに、前年まで広島東洋にいた丸佳浩(読売ジャイアンツ)は、同じスパンのここ11試合に打率.325(40打数13安打)を記録し、ホームランは3本打っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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