昨季後半と今季前半の「ここ1年」で防御率1位は誰? 白星はバーランダー、奪三振はシャーザーが最多
昨シーズンの後半戦と今シーズンの前半戦を合計した「ここ1年」に、ジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)は最多の17勝を挙げ、マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)は最多の299三振を奪った。白星は在籍するチームにも左右されるが、2人とも現在のメジャーリーグを代表するエースだ。
一方、「ここ1年」に合計162イニング以上の防御率1位は、彼らほどのビッグ・ネームではない。2.35のルイス・カスティーヨ(シンシナティ・レッズ)だ。昨シーズンの後半戦は2.44、今シーズンの前半戦は2.29。ちなみに、昨シーズンの前半戦は5.49だった。メジャーリーグ2年目の途中からブレイクし、今シーズンもそれを継続しているということだ。今年、カスティーヨはオールスター・ゲームに初めて選出された。
今シーズンの前半戦に防御率1.73を記録したヒョンジン・リュ(ロサンゼルス・ドジャース)は、「ここ1年」でも1.78だが、合計161.2イニングなので、ランキングの対象外とした。ただ、この防御率からは、マウンドに上がりさえすれば、今シーズンが始まる前から好投していたことが窺える。昨シーズン、リュは5月から8月にかけて、3ヵ月以上を故障者リストで過ごした。
なお、「ここ1年」で最も多くの黒星を喫したのは、17敗のディラン・バンディ(ボルティモア・オリオールズ)だ。バンディは被本塁打も最多の41本で、防御率も5.71と高いが、こちらも合計162イニングに届かなかった(159.1イニング)。162イニング以上では、レイナルド・ロペス(シカゴ・ホワイトソックス)の防御率5.28がワースト。昨シーズンの後半戦と今シーズンの前半戦を比べると、バンディが7.11→4.65と「持ち直して」いるのに対し、ロペスは3.91→6.34と悪化した。また、まったくの偶然ながら、昨シーズンの後半戦と今シーズンの前半戦の「差」は、2人ともほとんど同じ。バンディは-2.46、ロペスは+2.43だ。
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