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殿堂選手の息子がついにデビューへ。父に続いて息子にもホームランを打たれるのは!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)Feb 28,2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)のメジャーデビューが決まった。4月26日の試合に初出場する。

 昨シーズン、ゲレーロJr.はマイナーリーグの4クラスで計95試合に出場し、打率.381と出塁率.437、20本塁打と29二塁打を記録した。今シーズンの開幕前のプロスペクト・ランキングでは、ベースボール・アメリカ、ベースボール・プロスペクタス、MLB.comのいずれにおいても、全体1位に挙げられている。

 また、その名前からわかるとおり、ゲレーロJr.は殿堂選手を父に持つ。彼の父は、1996~2011年にモントリオール・エクスポズやロサンゼルス・エンジェルスなどでプレーした、ブラディミール・ゲレーロだ。

 父がホームランを打った投手は、303人を数える(ポストシーズンを含めると304人)。そのうちの17人は、現在、メジャーリーグの球団に在籍している(傘下のマイナーリーグを含む)。彼らは「ゲレーロ親子のどちらにもホームランを打たれた投手」となるかもしれない。

筆者作成
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 スケジュールからすると、最初にそうなる可能性があるのは、ホアキム・ソリア(オークランド・アスレティックス)だ。4月26~28日に、ブルージェイズはアスレティックスと対戦する。アスレティックスにはエドウィン・ジャクソンもいるが、4月上旬にマイナーリーグ契約を交わしたばかり。メジャーリーグで投げるのは、5月以降になりそうだ。また、エディンソン・ボルケス(テキサス・レンジャーズ)は60日間の故障者リストに入っていて、5月3~5日に投げることはない。

 なお、現役には皆無だが、ゲレーロJr.の父だけでなく、伯父のウィルトンにもホームランを打たれた投手は6人いる。兄弟だけにそう珍しいことではないと思うかもしれないが、ホームランは父の449本に対し、伯父は11本だ。なかでも、ポール・バードブライアン・アンダーソンヘイスース・サンチェスの3人は、同じ試合で父と伯父に打たれたことがある。サンチェスは1試合3本。その順序は、父、伯父、父(弟、兄、弟)だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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