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菊池雄星の初登板は開幕2戦目。過去には「開幕投手としてデビュー」した選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
菊池雄星(シアトル・マリナーズ)Feb 12, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 菊池雄星(シアトル・マリナーズ)のメジャーリーグ初登板は、開幕2戦目の3月21日に決まった。マリナーズはその前日に開幕を迎える。

 過去には、開幕投手としてメジャーデビューした選手もいる。1908年以降、ニック・カーター(1908年)、レフティ・グローブ(1925年)、ジム・バグビーJr.(1938年)、アル・ジャーホーザー(1943年)の4人が、開幕戦の先発マウンドに立ち、メジャーリーグ初登板を果たした。彼らのうち、グローブは殿堂選手となり、バグビーはオールスター・ゲームに2度選ばれた。

 一方、菊池と同じく、開幕2戦目に先発投手としてメジャーデビューは、そこまで少なくない。21世紀に限っても、4人を数える。2003年のホレイシオ・ラミレス、2006年のブライアン・バニスター、2013年のヒョンジン・リュ(ロサンゼルス・ドジャース)に続き、昨シーズンはジョーイ・ルケイシー(サンディエゴ・パドレス)が登板した。4人とも、デビューを白星で飾ることはできなかったが、ルケイシー以外の3人はクオリティ・スタートを記録した。

 また、1943年のフィラデルフィア・フィリーズでは、開幕投手のジャーホーザーだけでなく、翌日の2戦目に先発したジャック・クラウスも、メジャーリーグ初登板だった。ジャーホーザーは4回5失点で黒星を喫し、クラウスは完投して白星を手にした。

 なお、マリナーズの開幕投手は、10年続けてフェリックス・ヘルナンデスが務めてきたが、今シーズンはマルコ・ゴンザレスが開幕戦のマウンドに上がる。フェリックスは3月17、18日に行われるプレシーズンゲームのいずれかで、読売ジャイアンツを相手に投げる予定だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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