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ABC本塁打ランキング。Aの最多はアーロン、Bはボンズ、Cはカブレラ、Dはデルガド……Zはジマーマン

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・クエンティン APR 14, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 ラストネームのイニシャルごとに、通算本塁打のトップ3を並べていくと、アルファベットによってかなりの違いが目につく。

筆者作成
筆者作成

「M」「R」「S」は3人とも500本以上。「R」は4位のマニー・ラミレスも555本で、「M」に至っては6人が500本を超える。4位以降は、ウィリー・マッコビー(521本)、エディ・マシューズ(512本)、エディ・マリー(504本)と続く。一方、本塁打を打った選手のみならず、メジャーリーガーが一人もいない「X」を除くと、「Q」はトップの本数がどのアルファベットよりも最も少なく、カルロス・クエンティン(154本)以外に三桁の選手はいない。

 例えば、昨シーズン限りで引退したビクター・マルティネスの246本は、「Q」のトップ3を合計した本数を4本上回るが、自身のイニシャルである「M」においてはトップ20にも入らない。ちなみに、松井秀喜の175本はマニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)と並び、「M」の39位だ。イチロー(シアトル・マリナーズ)の117本は「S」の56位タイ。イニシャルではなく、ラストネームの「Suzuki」ではトップだが、カート・スズキ(ワシントン・ナショナルズ)が3本差に迫っている。なお、トップ3にいる同じラストネームのなかで、「V」のトップ2位を占めるグレッグ・ボーン(355本)とモー・ボーン(328本)は従兄弟だ。

 また、各アルファベットでトップに立つ26人――「X」がいない一方で「H」は2人が同じ本数――のうち、4人は今シーズンもプレーする。ジャスティン・アップトン(286本/ロサンゼルス・エンジェルス)とライアン・ジマーマン(264本/ナショナルズ)は、昨シーズンの開幕時点ではそれぞれ「U」と「Z」の2位にいて、ミゲル・カブレラ(465本/デトロイト・タイガース)は「C」のトップをホゼ・カンセコと共有していた。

 今シーズンは、エドウィン・エンカーナシオン(380本/クリーブランド・インディアンズ)が34本打つと、「E」の4位から浮上してトップに並ぶ。昨シーズンは32本ながら、その前は6シーズン続けて34本以上なので、可能性はありそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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