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マリナーズに来るのはこれが2度目。ただし、前回の在籍は1時間強

宇根夏樹ベースボール・ライター
マレックス・スミス Sep 29, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 11月8日、タンパベイ・レイズからシアトル・マリナーズへ、マレックス・スミスが移籍した(トレードの詳細については「マリナーズが正捕手を放出し、25歳の外野手を獲得。これは来年に向けた補強? 数年後をめざす再建?」に書いた)。

 マリナーズは「ようこそ(Welcome)」ではなく「お帰り(Welcome back)」とツイートした。スミスがマリナーズに在籍するのは、これが2度目だ。前回は2対2のトレードで、2017年1月11日にアトランタ・ブレーブスからマリナーズへ移った。

 もっとも、スミスがマリナーズの選手としてプレーするのは、傘下のマイナーリーグを含め、来シーズンが初めてとなる。前回は加入と同じ日に、マリナーズからレイズへ放出された。タンパベイ・タイムズのマーク・トプキンらによると、スミスのマリナーズ在籍は77分だったという。

 こういうことは、頻繁ではないものの、たまに起きる。

 今シーズン、ホゼ・バティスタは3チームでプレーし、そのうち、5月下旬から8月下旬まで在籍したニューヨーク・メッツでは、83試合に出場した。今から14年前にも、バティスタは数時間だけメッツに在籍している。この時は、7月30日にカンザスシティ・ロイヤルズからメッツ、メッツからピッツバーグ・パイレーツへ移った。当時のバティスタはメジャーリーグ1年目。ロイヤルズとパイレーツの前には、オリオールズとデビルレイズ(現レイズ)でもプレーした。

 ちなみに、1シーズンに4チームでプレーは、昨シーズンまではメジャーリーグ記録だった。バティスタは1900年以降7人目。2016年には、オズワルド・アルシアが8人目となった(今シーズンは北海道日本ハムファイターズでプレーした、あのアルシアだ)。今シーズン、オリバー・ドレイクが5チームで投げ、彼らが持っていた記録を塗り替えた。

 今オフ、ドレイクは11月1日にレイズへ移り、スミスとチームメイトになった。だが、そこから1週間後、スミスはレイズを去っていった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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