田中将大? ハップ? あるいはセベリーノ? ワイルドカード・ゲームの先発マウンドに立つのは

J.A.ハップ(ニューヨーク・ヤンキース)Sep 18, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月20日、ボストン・レッドソックスがニューヨーク・ヤンキースを下し、地区3連覇を決めた。両チームは今後、レギュラーシーズン最後の3試合で顔を合わせるだけでなく、ディビジョン・シリーズで対戦する可能性もある。ただ、ヤンキースはワイルドカード・ゲームに勝たなければ、ディビジョン・シリーズには進めない。

 ヤンキースがポストシーズン進出を逃すことは、まず考えられない。現時点ではワイルドカードの1番手にいて、オークランド・アスレティックスとは1.5ゲームしか離れていないが、タンパベイ・レイズには8ゲーム差をつけている。ヤンキースもレイズも、レギュラーシーズンはあと10試合だ。

 ヤンキースのポストシーズン進出は、直近の2度もワイルドカードだった。2015年のワイルドカード・ゲームは、0対3でヒューストン・アストロズに敗れ、昨年は8対4でミネソタ・ツインズに勝った。先発登板したのは、2015年が田中将大(5回2失点)、昨年はルイス・セベリーノ(0.1回3失点)だった。

 今年のワイルドカード・ゲームで先発マウンドに立つのは、この2人かJ.A.ハップのいずれかだろう。現時点の筆頭候補はハップだ。後半戦、直近5試合、直近3試合、どの防御率も2人より低い。また、ここから中4日で2試合ずつ投げると、ハップはワイルドカード・ゲーム(10月3日)が中4日となるのに対し、セベリーノと田中はそれぞれ中3日と中2日に当たる。

筆者作成
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 7月26日にトロント・ブルージェイズから移籍後、ハップはシンカーを減らし、他の球種を増やしている。ヤンキースでは9試合に先発し、5失点と3失点が1試合ずつあるだけで、他7試合は2失点以下だ。負ければレッドソックスの地区優勝が決まる9月18~20日の3連戦で、ハップは6回1失点、セベリーノは7回1失点、田中は4.0回5失点。3人のうち、ハップだけが自責点ゼロだった。9月23日のボルティモア・オリオールズ戦でも同じような投球をすれば、セベリーノと田中の次の登板を待たずして、ワイルドカード・ゲームの先発投手に指名されるかもしれない。今シーズン、ハップはオリオールズに対して、4試合で防御率1.50を記録している。

 ただ、田中がワイルドカード・ゲームに先発する可能性も、9月25日のレイズ戦で好投することが前提条件だろうが、まだ消滅はしていない。ハップはレッドソックス戦の3試合で防御率0.54、セベリーノは5試合で3.56だが、田中は4試合で7.58だ。直近の9月20日を除いた3試合でも、6.60と高い。この点からすると、ワイルドカード・ゲームにはハップでなくて田中を先発させる方が、ヤンキースにとっては望ましいように思える。そうして勝利を収めれば、99%の確率でレッドソックスと対戦するディビジョン・シリーズの第1戦と第5戦(があった場合)にハップを起用できる。