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横浜DeNAの浜口も慰めになる? MLBには4者連続押し出しに1人挟んで2者連続押し出しの投手がいた

宇根夏樹ベースボール・ライター
スティーブ・デラバー/2013年は球宴でも登板した JULY 16, 2013(写真:ロイター/アフロ)

 7月1日の試合で、横浜DeNAベイスターズの浜口遥大が4者連続押し出し四球を記録した。

 これはNPBタイ記録だ。調べてみたところ、はっきりしないところもあるが、MLBでも5者連続押し出し四球は見つからなかった。4者連続押し出し四球はあり、最近ではスティーブ・デラバーが2016年に――広島東洋カープに入団する約1ヵ月前に――満塁から4人続けて歩かせた。

 だが、今から59年前には、4者連続押し出しならまだかわいいいと思えるくらい、乱れまくった投手がいた。1959年4月22日のことだ。7回表に1死満塁から登板したジョージ・ブルーネットは、四球、四球、死球、四球で4人を押し出したのに続き、三振を奪った後、さらに2者連続押し出し四球を記録した。

 それだけでなく、このイニングはブルーネットの前に、トム・ゴーマンが無死満塁から四球を与え、次に投げたマーク・フリーマンも、四球、投手ゴロ(本塁封殺)、四球と続いた。1イニングに3投手合わせて9者押し出し(四球8、死球1)だ。

 もっとも、ブルーネットはそこからも投げ続けた。8人目を投手ゴロに仕留め、ようやく3アウト目を奪うと、残り2イニングは4安打を打たれて1点を失ったものの、四球と死球は与えなかった。

 なお、今年4月にはヒューストン・アストロズ傘下のAAA、フレズノ・グリズリーズの3人が、合わせて5者連続押し出し四球を記録している。ただ、登板した3人のうち、2人目は内野手、3人目は捕手だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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